たりたの日記
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2017年04月22日(土) イスラエル聖地巡礼旅日記 4< イエスの洗礼の場所、クムラン教団遺跡、死海、ベツレヘムの洞窟の教会>

4月22日
イエスがバプテスマのヨハネから洗礼を受けたヨルダン川の水を汲み、死海文書が発見された クムラン教団の遺跡を歩き、死海に足を浸して岩塩を取り、イエスが40日間を過ごしたユダの荒野を目の当たりにし、感慨深いものがあった。イエスが悪魔と対峙した荒野の人を寄せ付けないような厳しさ、そして、その荒野の岩の壁をくりぬいて建てられような風情の修道院の様子は目に焼き付いた。今でもここでは修道生活が行われているという。それはどういうものだろう。訪ねることは可能なのだろうか。遥か遠くのその修道院を眺めていると、人が1人、崖の上の方から、その修道院の建物に向かって道もないような、ところを歩いて降りて行く姿を見た。そこには世の中の生活とは違った生活があり、異なる時間が流れているのだろう。
夕方、ベツレヘムの洞窟の教会(良き羊飼いの野)でミサ。
ミサの中で聖書朗読を担当する。聖書の箇所は ミカ書5章1〜3、ベツレヘムにキリストが誕生するという預言。

1 エフラタのベツレヘムよ/お前はユダの氏族の中でいと小さき者。お前の中から、わたしのために/イスラエルを治める者が出る。彼の出生は古く、永遠の昔にさかのぼる。
2 まことに、主は彼らを捨ておかれる/産婦が子を産むときまで。そのとき、彼の兄弟の残りの者は/イスラエルの子らのもとに帰って来る。
3 彼は立って、群れを養う/主の力、神である主の御名の威厳をもって。彼らは安らかに住まう。今や、彼は大いなる者となり/その力が地の果てに及ぶからだ。

また、聖餐式の間、リコーダーで ファン・エイクの「聖なる祝されたベツレヘム」を吹かせていただいた。
この曲を吹く度、羊飼い達が羊の番をする野原を、石をくりぬいた洞窟のような家畜小屋にいる母マリアと父ヨセフと幼子イエスを
思い浮かべていた。まさか、そんなベツレヘムの生誕を記念する礼拝堂の中で、しかもミサの中で、この曲を吹く事ができると考えても見ないことだった。
今回の旅は参加するだけで精一杯。きっとラりコーダーなど吹く余裕も場所もないだろうと思っていた。けれど、荷物をいよいよ預ける日になって、楽譜とリコーダーをスーツケースの中に押し込しこんだのだった。
これまで学んできた、朗読もまた。


たりたくみ |MAILHomePage

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