たりたの日記
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2017年04月14日(金) スマイルゼミ


スマホで日記やメールを打っていると、チリンと音がして、「玲央くんが勉強を開始しました。」というお知らせの文字が液晶に出てくる。
時には、算数で100点を取りました。とか、メールを送りましたとか、写真を送りましたとか。
スマイルゼミ というのは、タブレットによる通信学習。れおはインターナショナルスクールに通い、英語で教育を受けることになるので、日本の勉強を何とかしなくては、と老婆心に駆られて、申し込んだ。
私たちが海外駐在をした時、一番気にかかったのが、子ども達の日本語での学習のことだったから。当時は、海外子女財団の通信学習に頼るしかなく、問題用紙を仕上げ、日本に送り、1ヶ月くらいして、赤ペンで添削された
用紙が日本から送られてくるという具合だったから、このタブレットの通信学習の何と便利なことだろう。
みまもりトークというLINEのような機能があり、そこにお知らせや れおからのメールや写真などが届くので、私はそのつど返事をかける。ほぼ毎日、やりとりが、続いている。

そんなわけで、長男一家は3月末からベトナム暮らしとなったが、距離は離れていても交流は密になっているのは不思議なこと。また、毎日のようにLINEでTV電話がかかってくるので、家の中の様子や3人の孫たちの様子が良く分かる。
3歳のめいみが、
パパママ、よるねるとき、みんなで、パパママのこと、おいのりしてるよ〜
と言うと、
私達がわすれてると、めいちゃんが、お祈りは?と言うんです
とママ
灯を消した、眠りにつく前の部屋で、父親と、小さな子ども達3人が、頭を垂れて祈っているレンブラントの絵のような写真をママが撮って送ってくれた。

次男のところからは、朝の9時前ごろ、宗ちゃんの離乳食の時間にテレビ電話が入る。次男は出勤が朝はゆっくりでよいので、ママが離乳食を用意し、パパが食べさせるという感じ。据付られたカメラが映す、子育ての様子を見ながら、こんなに朝ゆっくりと2人一緒に子どもにかかわれるなんて、恵まれているなと思う。またその様子をこのように知ることができるのは、ほんとに嬉しい。

私達の子育ての時には、どうだったのだろう。たまに、子ども達の様子を手紙に書いて写真を同封して、宮崎と大分のそれぞれの親に送っていた。ビデオやカセットテープもたまには送ったが、長距離通話は高くついたからなかなか昼間に子ども達と電話で話すことはなかったような気がする。

アメリカ滞在の5年間はさらに交流は難しかったから親達は孫達のことを心配しながら、寂しい気持ちでいたんではないだろうか。
それだからか、日本のアニメや教育番組のビデオが頻繁に送られてきた。当時再放送されていた「ひょっこり ひょうたん島」も全て送られて来て、親子で楽しんだ。
毎日、録画しては、エアメールで送ってくれていたんだなぁ、スマイルゼミのお手軽さや、便利さに比べると、我が子達の祖母はなんと労力を惜しまず、孫達の教育の応援をしてくれた事だろう。
あの時の親達の思いが、今ようやく分かり、有り難く思う。


たりたくみ |MAILHomePage

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