たりたの日記
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まるまる一ヶ月、ここで何も綴らなかった。 ここで書き始めてから7年間、これほど長いブランクは初めての事だった。
今、思っている事は、よく、まあ、7年間もの間、自分自身を、例え、日常の一部、心の一部だとしても、それを、不特定多数の人達の前に開いてきたなという事だった。
何も書かず、つまり、外へ開く間口をほとんど閉ざし、外との繋がりを最小限に抑えて過ごしてきた一ヶ月を過ごしてみると、自分を晒してゆくという行為はずいぶんエネルギーのいる行為だった事に気づく。
繰り返し書いてきたが、この日記は、今、わたしに命を与えて下さっている方へのレスポンス。自分のための記録や他者への情報の提供や便りというよりは、応答。神への。
では、この一ヶ月、わたしは応答することを止めていたのかと言えば、そうでもない。そこに訴えつつ、道を聞きつつ進んできた事には違いない。 けれど、それを公開する気持ちにはなれなかった。内に抱えた。
こうして書きながら、固く閉ざした岩戸をわずかに開けて、外を眺めているような自分の姿が浮かんでくる。このまま開き続ける事ができるのか、それともまた閉ざしてしまうのか、自分の心の事ながらさっぱり分からない。 気持ちのままに・・・ いくらか開き、また閉ざしつつ、けれど、完全に閉め切ってしまわないようにしたいと思う。
7月、この月は好きだ。夏がこれから始まるという期待に満ちている。子どもの頃のようにたっぷりと自由な時間に浸れるというわけでもないが、何か、特別な事ができそうな気持ちがするのだ。
ハナミズキの葉が濃い緑色になり、大きく広がった。この葉が秋になり色づくまでの間の夏。 先月植え込みをしたアメリカンブルーの株が成長してゆき、たくさんの花をつけ、やがて花を終わらせるまでの夏。 土の上にばら撒いた小さなバジルの種が発芽し、大きな枝となり、わさわさと茂った葉を茂らせ、一年分のバジルペーストを作れるまでに育つまでの夏。
さて、始まった7月をどのように過ごそうかと、まだ日程の書き込まれていないカレンダーのノートを見つめている。
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