< マルク・シャガール画 「ソロモンの雅歌」より >2008年の4月という月が終わる。時が止まったかのように緩慢に進むかと思えば、まるで夢の中の出来事のように現実の向こう側で生きているような不思議な時の進み方だったように思う。このシャガールの絵のように、白い馬にまたがり虚空を飛翔し、地上を遥かに離れた浮世離れの感覚があった。いつものふさふさとした銀色の尻尾の代わりに何処までも飛んでゆけそうな翼が生えていたのかもしれない。