たりたの日記
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2008年02月29日(金) ライブハウスとファンタジー

美しいものを見た
明け方の甘い夢の味がし
夕焼け雲を背に聴こえる
遠い口笛にも似ていた

テレビやスクリーンの中ではなく
舞台の上での劇ではなく
それは日常の中に仕組まれたドラマで
登場人物はひとりの中年教師と若者達だった

若者達はやけに優しく、どこか大人だった
自分をふっと離れている点で
脱力の具合が堂に入っているという点で
そしてふしぎな軽やかさがあった

生身の人間の創るドラマのなんと豊かな事
小説や脚本が拾いようもないファンタジーが
小さなライブハウスと
夜のハンバーガーショップの中に満ちていた


たりたくみ |MAILHomePage

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