たりたの日記
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2008年01月28日(月) <黒い森>のこととか「可愛い女」のこととか

さて、今日は月曜日。
文学ゼミのある日はだいたい家に篭って、家事やその週のクラスの準備を済ませ、課題の読みや感想書きに集中するのだが、今日はゼミがないので、一日時間が空いた。月曜日の朝にジムへ行く事はないのだが、今日の月曜日は珍しくジムへ行く気になった。

今週末は同居人が宮崎に帰省しているので、土曜夜のラテンにも出なかったから今日ジムへ行かなければ、1週間空いてしまう。せっかくRMI(註1)の数値を22以下にしようと頑張っているのだし・・・。
ちなみに本日のRMIは21・96。
幸い、良いお天気。自転車こぎこぎ20分。これでもかなりの運動量。初めてやるシンプルステップ。名前の通りシンプルで適度な汗をかいた。二つ目はビランクスヨガ、ジムでのヨガは一ヶ月ぶり。インドの瞑想的な音楽が流れていてその中でアーサナ(ヨガのポーズの事)を取るのはずいぶん気分が良かった。今日の運動は行き帰りの自転車も入れて3時間というところか。

帰り道、うっかり本屋に立ち寄ったら、衝動買い。
一冊は週間日本百名山の創刊号<富士山 丹沢山>400円
付録に携帯できる山の地図がついているので実用的だ。今年は富士山に行けるかも・・・
ま、これは暮から創刊号が出たら買おうとは思っていたのだが、二つ目の本は予定外。<世界の車窓からDVDブック、ドイツ、南部黒い森、ローカル線の旅>1,470円。

黒い森、シュヴァルツヴァルトはヨーロッパの旅の中で一番印象的で、忘れられない土地。もう15年前になるだろうか。あの時は電車ではなくてレンタカーを借りてmGの運転でアウトバーンを走ったのだった。目的地のバイロンの修道院を探し、探し、その日の宿の予約も取っていない冒険じみた旅だった。
本屋でこの本を開くや、南ドイツの地図が目に入った。ドナウエッシンゲン!ドナウ河の源流があるところ。子ども達(当時10歳と8歳)とこの川で水遊びをしたのだった。その時地元の子ども達数人がそこで遊んでいて東洋人は見慣れないのだろう。不思議そうに我々を見ていた。身振り手振りで話した思い出はいまだに色あざやかだ。その後、バイロン修道院の夕方6時の晩祷に出た。というより、この修道院の修道士達の歌うグレゴリオ聖歌を聴くのが目的だったから、その時間を待って、ドナウ河や近くの赤い花(たぶんコクリコ)が咲く、草原で遊んだのだった。
あぁ、あの時のグレゴリオ聖歌はそれまでレコードで聴いてきた親しいものであったが、レコードの百倍は素晴らしかった!!

パリでも、フィレンチェでもミラノでもなく、あの小さな町にもう一度行きたい。立ち読みで地図を見ながら心はすでに旅をしていて、わたしはフラフラとその本をレジに持っていったのだった。
このDVD,実はまだ見ていない。一日のもろもろがすっかり終わってからと思っていたらまたまたこんな時間。

家に戻ってからはゼミのテキスト、チェーホフの「可愛い女」を3回に分けて朗読し、録音した。何箇所かつっかえたところがあるからアップするわけにはいかないけれど、そのお陰でかなり集中して読む事ができた。面白い作品だと思う。中学生の時に読んで感想文を書いたモーパッサンの「女の一生」がふと頭に浮かんだ。男次第でどうにでも人生が変わってゆくその主人公の女性を可愛いい女性だとは思うけれど、そういう生き方はしたくないと書き、シャーロット・ブロンテ(だったかな?)の描く、ジェーン・エアと対比した。そして女の一生の主人公はは男性だから描け、一方、ジェーン・エアは女性だから描けた女性なのではないかとませた事を書いた。あの時はそんな気がするほどの事だったが、それは真実だと思う。女は子どもでもこういう事には敏感なのだ。

そんな昔読んだ本の事を思い出したのは、何か同質なものをチェーホフの作品に感じたからだ。
これは紛れもなく真実なひとつの女性の典型を照らし出している。確かに、彼女は可愛い。善良でひたむきで人を愛する事で生き生きと生きる事ができる愛すべき女性だ。チェーホフの言うように男からも女からも「可愛い女」と呼ばれるに値する女性なのだろう。けれどもわたしは同じ女として同じエッセンスがわたしの内にも流れているからこそ、どこかでそれを遠ざけたい、見ないでおきたいと思う。
「可愛い女」と言われたくはない、みたいなへそ曲がり根性が顔を出す。


さて、またまたこんな時間。30分だけ<黒い森>への旅へ出かけるとしよう。白ワインは一人ですっかり飲んじゃったから梅酒を飲みながら・・・。



註1

BMI(Body mass index)は、身長の二乗に対する体重の比で体格を表す指数です。
 BMI=体重kg/(身長m)2
このBMIが男女とも22の時に高血圧、高脂血症、肝障害、耐糖能障害等の有病率が最も低くなるということがわかってきました。
そこでBMI=22となる体重を理想としたのが標準体重です。
 標準体重=22×(身長m)2

と、これからするならBMI22をキープするのが理想なのでしょうが
BMI22というのはち太めです。病気はしたくないけれど、何とか21くらいを目標にしたいところです。




たりたくみ |MAILHomePage

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