たりたの日記
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2007年09月22日(土) |
ふるさとの応接台で秋の宴 |
先にも書いたが、今回の九州行きは9月23日に77歳を迎える母の喜寿の誕生日を、兄弟三人で里帰りして祝おうとしてのものだった。 今まで、父母の祝い事にはお金を出し合って旅行券をあげたり、それぞれがプレゼントを贈ったり、また出向いたりという事はあっても、三人揃って祝いに駆けつけるというような事はないままに過ぎた。それぞれの家庭や仕事を切り回すのが精一杯だったのだ。 この日は早朝、父のいる施設へ朝食の介助に出向き、午後からは家の掃除と夜の食事の準備をしながら弟達が帰ってくるのを待っていた。 夕方、金沢に住む上の弟が、熊本に住む弟は夜の10時過ぎに到着する。母といっしょに用意した料理を応接台に並べてまわりに座ればと、子どもの頃の祝い事が思い出された。 正月、誕生日会、お客が来た時、そして家族会議、あの当時に使っていた応接台ではないけれど、その黒光りする思いこの家具には特別の感慨がある。
3年前までほどんどアルコールがだめだったわたしは、弟達と酒盛りをするのは初めての事だった。 久し振りに三人で顔を合わせたからか、はたまた酒のせいか、話は尽きない。あの時の事、この時の事と話すうちに夜も更け、明日は阿蘇へ家族旅行をする事になっている事を思い出しあわてて寝たが、時計は午前2時半を過ぎていた。 秋も終わりだというのに、開け放した縁側からは涼しい風と虫の音が心地良かった。
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