たりたの日記
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2007年08月10日(金) 赤城山へ

 夏休み前半の仕事が終わり、21日まで夏休み。前の晩になって山行きを思い立った。山のガイドブックをめくりながら青春18きっぷで、つまり鈍行で往復できる山を探す。奥多摩方面、中央線沿いの山は行きも帰りも通勤ラッシュに合う事ことになるから避けたい。では反対方向へ。高崎線前橋駅から行ける赤城山に決定。

 登山口の赤城山ビジターセンターまではバスを二つ乗り継いでおよそ1時間半。前橋駅発10時10分のバスの乗るしかないから家を8時12分に出れば間に合う。いつもの始発と比べるとずいぶん楽だ。電車も空いていて前橋までは快適だった。

 しかし金曜日だからか、この暑さだからか、日本百名山と言えども登山客が見当たらない。行きも帰りもバスに乗っているのはわたし一人だけだった。ビジターセンターにも登山者はいない。いくら静かな山行きが好きでも、こう人がいないのはやっぱり心細いなぁ。ともかく、赤城山の最高峰、黒檜山(くろびすやま)1828mを目指す。しかし暑い。山の中は木々が欝蒼としていて風が通らないから下よりも暑い。 しばらく登ると見晴らしの良いところへ出た。大沼と赤城神社の赤い橋が見える。































黒檜山から駒ヶ岳を回り、覚満淵を一周するコースタイムは4時間10分。3時のバスには間に合わないが、5時20分の最終バスには余裕で間に合うだろうと思って歩き始めたものの、空模様があやしくなってきたので、頂上までは行かずに途中で下山。
 予定を変えて、天城神社へ行き、湖の岸で足を濡らしながらお弁当を食べ、橋を渡って、覚満淵(かくまんぶち)へ。



























覚満淵(かくまんぶち)はミニ尾瀬とも言われる高層湿原で、沼の周囲に20分の散策路ができている。水のある景色はいい。そこで見られる植物もいい。それにしても今年は湿原に縁がある。栂池、八幡平、秋田駒ケ岳、そしてここ覚満淵。



























ここは観光地として知られているのか人がいる。山を背景にした沼地の緑の草と子ども達の姿に何かとても懐かしいものを覚えた。そういえば、長い夏休み、炎天の道を歩きながら冒険へと出かけたものだった。川で泳いだり、虫を探しに林に入ったり・・・そういう時いつも視界には青い山があった。
 ビジターセンター発3時10分のバスに乗り、富士見温泉に立ち寄り帰路に着いた帰宅は予定通り夜の9時10分。山頂は極めなかったものの、良い夏の日の冒険ではあった。


たりたくみ |MAILHomePage

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