たりたの日記
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2007年06月23日(土) |
ミズバショウは夢見て咲いていた・・・栂池湿原 |
栂池。 美しい白馬の山々を背景に豊かに広がる湿原。そこに咲き始めている白いミズバショウたち。 歌の文句の通り、ミズバショウは仄かに匂うっていた。 水のほとりにぽっ、ぽっ、と咲く、その花の姿は命に溢れ、胸を打たれるものがあった。 こんなにも高い山の裾野に、なんという世界が広がっているのだろうと。
金曜日はどこも雨の予報だったから、この日に予定していた栂池湿原行きを土曜日にするべく、前日駆け込みで大人の休日倶楽部の12000円フリー切符を土、日、月の三日間に変更してもらった。 大宮〜長野〜松本〜白馬〜栂沼高原バス停からゴンドラとリフトで栂沼自然園という行程。
家を6時前に出て、自然園に無事入ったのが午後1時。日帰りのトレッキングにしてはかなり遅いスタートとなった。 長野駅から特急バス1時間半で栂沼高原バス停に行けば2時間も時間は短縮できたが、前から乗りたいと思っていた大糸線に乗り、憧れの白馬駅に降り立ちたいという気持ちの方が強かったのだ。 大糸線からはずっと美しい山姿が見えていてそれは素晴らしかったが、27駅の各駅停車のなんともスローな電車。しかも白馬駅では40分もバスを待たねばならず、思った以上に時間がかかってしまった。 しかし、この電車の旅も、白馬駅前に聳える美しい白馬三山の姿もかけがえの無いものには違いなかった。
この大糸線に乗り、白馬駅に降りたのは初めてではない。30年も昔の事、まだ学生だったわたしは同じく学生だった同居人mGに引っ張られて白馬岳に登り、松本駅の構内でシュラフに包まって寝た。当時の父親の監視も厳しい箱入り娘としてはそれこそ目が回るような人生で初めてのアドベンチャーだったのだ。 あの頃に比べると、まあ、あたしも何と成長したことか。一人で旅の計画を立て、山でもどこでも1人で歩いている。そんなことを考えながら過ぎていった日々の事を感慨深く思い出していた。
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