たりたの日記
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2006年07月14日(金) 風鈴を窓辺に



いつだったか、友人に南部砂鉄の風鈴をいただき、それを引き出しにしまったままにしていたことを思い出して取り出した。
今年の夏は風鈴の音が窓辺にほしい。

夏なんだから、暑いに決まっている。
でも、人から暑いね〜と言われると、そうかなぁ〜と、暑さを不快に感じていない事に気づく。

どうしたわけか、この夏は身体が暑さに強いのか、暑さが心地よく感じるほどだ。
というわけで、日中は窓を開け、クーラーは使わずに過ごしている。
で、電車や、教室などクーラーのあるところに入ると、涼しいという心地よさはなく、その冷たさが何か不快にさえ感じる。

こうして、クーラーのない部屋で窓を開けて過ごしていると、子どもの頃の夏が思い出される。
昼寝をしなければ持たないほどの暑さで、寝ている間にぐっしょりと汗をかく、あの暑さ。

クーラーなどが無かった頃、父親は仕事から帰ってくると、家の壁や屋根、外回りや生垣にホースでザーザー水をかけた。
水が蒸発する時に、あたりの熱を奪うので、昼間の熱気がすっと治まり、心地よい涼が訪れた。

夜だって、窓はどこも開けっ放しにし、部屋の真ん中に蚊帳を吊り、その中で遊び、やがて寝た。
朝目覚めると涼しい外の風邪が家の中を満たしているのだった。

そんな夏がなつかしい―

しばらく山の中で朝を迎える事をしていないが、
夏のキャンプの醍醐味は、この早朝のすがすがしさだと思う。
蚊帳の中で迎える朝は無理にしても、どこかの山で夜を明かす事は、そんなに難しいことじゃない。

しまい込んでいるテントはまだ使えるはず・・・






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