たりたの日記
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2006年06月29日(木) UMBRELLA という絵本のこと


この季節に、読み聞かせをしたい本があります。
Taro Yashima の UMBRELLA という絵本。
やしま たろうはニューヨークで活動した絵本作家で、原書は英語なのですが、日本語でも翻訳され、たいていの図書館には置いてあります。邦題は「あまがさ」だったかな。


ところで、この UMBRELLA 、困ったことには、どうしても最後のページのところで、胸がつまって、声が出なくなってしまうのです。

今度も、その事をすっかり忘れて、楽しく読み始めたのですが、そこのところに来ると、やっぱり胸がつまり、泣かないで最後のところまで読むのが大変でした。

全然、悲しくなんてないのです。
子ども達はきょとんとしていますし、わたしもなぜそうなるのか・・・ツボなんですね。

こういうフレーズです。



Momo is a big girl now.
and this is a story
she does not remember at all.

Does she remember or not,
it was not only the first day in her life
that she used her umbrella,
it was also the first day in her life
that she walked alone,
without holding either
her mother's or her father's hand.


桃は今では大きくなりました。
そしてこのお話を桃は少しもおぼえてはいません。

けれど、桃がおぼえていようといまいと、
この日は桃が生まれてはじめて自分のあまがさを使った日でした。
それだけではありません。
この日は、桃が、おかあさんの手にも、おとうさんの手にもつかまらないで、
ひとりで歩いたさいしょの日だったのです。

(手元に日本語版がないので、これはわたしの訳です。
やしま氏自身に寄る翻訳本を今度見つけてこようと思いますが)


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