たりたの日記
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2006年04月21日(金) ローズマリーの一日

先日、ローズマリーの事を書いていたら、この香りが急に恋しくなり、この朝、庭に出て、ローズマリーの枝をいくつも切った。

薄紫の小花のついている枝は短くして、ガラスの器の中に挿し、ダイニングテーブルに。


花のついていない枝は長めに切って、クリスマスローズといっしょに益子焼のピッチャーに挿し,コーヒーテーブルに。
挿してみて気がついたのだが、この二つの植物はとても相性がいい。どこか似ている。そう、どちらもスピリチュアルだ。
そして、お互いがお互いを引き立たせている。

うつむき加減のクリスマスローズを部屋に持ってくることに抵抗があったが、ローズマリーといっしょなら、はにかみやのこの花もうれしそうに見える。そして、庭で咲いていた時には見えなかった凛とした表情も見てとれる。
そういえば、両方ともローズという言葉が付いているんだ。







さて、ローズマリーの香り。
強くスパイシーなこの香りは、花の香りというよりは、ユーカリやティートゥリー同様、消毒薬の匂いに近い。
この香りが体内に入ってくると、身体のすみずみの細胞が目覚めるようなすっきっとした感じがする。精神の方では、余分なものが取り払われて、澄み切った、先の方が広々と広がるような感覚がやってくる。いわゆるスピリチャルな魂の状態。

昼間、ジムで運動した後、スポーツクラブの売店でローズマリーのエッセンシャルオイルを求めた。シャンプーとリンスに一滴つづ落として使った。そのせいなのかどうなのか、お風呂の中では長いこと瞑想し、心に浮かぶままに、家族や友人のことなど、ひとりひとりを思い浮かべて祈ることができた。

自転車での帰り道は、空いっぱいに広がった雲がいっせいに語りかけてくるような親密さがあってうれしくなった。まるで雲たちと交信しているような気持ちだった。

家に戻ってから、アロマポットにお湯を張り、ローズマリーのオイルを3滴たらす。キャンドルで暖めながら、芳香浴をする。
部屋を暗くしたまま、外のハナミズキやチューリップの上に夜が降りてくるのをじっと見ていた。

そう、こういう時間、こういう気持ちがここのところ欠けていた。いつもあわただしく、垂直な線に立ち返ることを忘れていた。
ローズマリーは今日一日、わたしの時間の質を変え、わたしの精神を整える力になってくれた。


すっかり暗くなったので、部屋を明るくし、パソコンのスイッチを入れる。
「たりたガーデン」を開けると、ローズマリーに誘われて、思い切ってご挨拶に来ましたと、日記を読んでくださっている方からの初書き込みがあってうれしかった。

ローズマリーの一日だった。


たりたくみ |MAILHomePage

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