たりたの日記
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2006年03月18日(土) |
映画 「ナルニア国物語」を観る |
原作がとても好きで思い入れがある作品を映画で観るというのはかなりどきどきするものです。
この日、英語学校の企画で希望者を募り、みなで映画館に繰り出しました。 大人と子ども合わせて17名、みんなで観る映画というのも楽しいものです。
原作では疎開先の教授の家から、お話がスタートするのですが、映画では、疎開をする前の空襲を受けるロンドンの家から始まります。第二次世界大戦中に、ちょうど日本人が空襲を避け、防空壕に逃げ込んだり、子ども達が田舎に集団疎開したのと全く同じことを、イギリス人もまた経験していたことが映像を通して、改めて知らされます。なかなか良いイントロだと思いました。 映像にしかできない表現というものが確かにあり、この物語を損なうことなく、最大限に映像の力で、この物語をさらに深めることにかなり成功していると思いました。
映画を観ながら感じたことは、この映画を作製した人が、この物語をとても愛しているということ。この物語の隠された奥義を理解し、それをどう表現しようかと苦心した仕事の後が見て取れるようでした。
また戦いのシーンなど、どうしても文章で描かれるものよりも、リアルになり、生々しい感じになってしまいます。けれど、あくまで子どものためのストーリーということを意識して、多少不自然になっても、そこをカモフラージュし、わざわざリアスさに欠ける表現をしているのも、うなずけます。
さて、気になっていたアスラン。原作を読んでわたしが描いたアスランとそれほど違ってはいませんでした。むしろわたしの思い描いていたアスランが今や、映画の中のアスランと摩り替わってしまったようです。
この本のこと、映画のことは、また後に書くとしましょう。
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