たりたの日記
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2006年01月16日(月) |
鷲のように翼を張って・・・イザヤ書のこと |
前日の日記の最後の部分にイザヤ書の文章を載せましたが、イザヤ書というのは旧約聖書の23番目の書で、三大預言書(イザヤ書、エレミヤ書、エゼキエル書)の一つです。伝承では紀元前8世紀に預言者イザヤによって書かれたものとされていますが、最新の研究によれば、イザヤという一人の人に拠って書かれたものではなく、3人の人物によって異なる時期に書かれたようです。ここいらのことは置いておいて昨日の箇所の説明を少し。
前日のイザヤ書 42章1-7 は実はイエス・キリストの出現を予言している箇所です。 イエスが現れる何百年も前にイエスの存在がそこに予言されているというのが何ともミステリアスではありませんか。 ここで言われている彼というのがキリストを意味しているのですが、
「彼は叫ばず、呼ばわらず、声を巷に響かせない。 傷ついた葦を折ることなく、暗くなってゆく灯心を消すことなく、裁きを導き出して、確かなものとする。」
という表現にキリストの姿が浮かび上がってくるように思われます。 とても美しい詩的表現だなと思います。
「見ることのできない目を開き、捕らわれ人をその枷から、闇に住む人をその牢獄から救い出すために」に神が立てた「あなた」もまたキリストのことを示します。
イザヤ書のことに触れたついでに、よく心に浮かんできて 力を与えられる言葉を記しておくとしましょう。
若者も倦み、疲れ、勇士もつまずき倒れようが 主にのぞみをおく人は新たな力を得 鷲のように翼を張って上る。 走っても弱ることなく、 歩いても疲れない。
( イザヤ書 40章−30,31)
新しい年も、鷲のように翼を張って。
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