たりたの日記
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窓からは紅葉したハナミズキが見える。 遅い秋の日の午後、この時間に特有な陽の光りが好きだ。 しかし、何と形容してよいものやら・・・
幼い時にはこの陽射しがなぜかうすらさみしかった。 そのさみしさの故に、 わたしは秋が好きであったためしがない。
それなのに、なぜだろう。 この秋は、何度も秋を好きだと思った。 やがて遅い秋へと、そして夕方へと傾き始めた今のわたし、 この季節のこの陽差しが自分に合うようで心地良いのだろうか。
遅い秋にはすでにやってくる冬の兆しが漂い、 傾き始めた陽差しには夜のはじまりが含まれる。 もしかすると、 そのことを受け止められるようになったのかもしれない。
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