たりたの日記
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2005年11月29日(火) 秋の窓辺で

 窓からは紅葉したハナミズキが見える。
遅い秋の日の午後、この時間に特有な陽の光りが好きだ。
しかし、何と形容してよいものやら・・・

幼い時にはこの陽射しがなぜかうすらさみしかった。
そのさみしさの故に、
わたしは秋が好きであったためしがない。

それなのに、なぜだろう。
この秋は、何度も秋を好きだと思った。
やがて遅い秋へと、そして夕方へと傾き始めた今のわたし、
この季節のこの陽差しが自分に合うようで心地良いのだろうか。

遅い秋にはすでにやってくる冬の兆しが漂い、
傾き始めた陽差しには夜のはじまりが含まれる。
もしかすると、
そのことを受け止められるようになったのかもしれない。


たりたくみ |MAILHomePage

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