たりたの日記
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バザーでティナラク織という珍しい織物で作られた製品を求める。 ティナラク織は、フィリピン・ミンダナオ島南部の山岳地帯に暮らす先住民ティボリの女性たちによって織られる伝統織物。 アバカというバショウ科の木の繊維を草木染めにした後、約二ヶ月かけて織り上げる。100種類以上あるパターンは夢に現れた物事を織り込んでいるといわれる。
現地では女性たちによる生産者組合が組織されているものの、ティナラク織の存続は厳しい状況だということだ。こういったティナラク織の製品を買うことで、先住民族ティボリの豊かな文化や伝統が継承され、また織り手の女性たちの生活を助けることができるという。
友人のYがこの活動にかかわっていることから、この織物の事を知ったのだが、小さなバザーのテーブルに並べられたこの織物製品を見た途端、とても愛着を覚えた。黒とエビ茶色とベージュの三色の取り合わせと、日本のかすりにも似た模様は意外にモダンだ。反物はすばらしいが、それを切りとって製品にしたものは、その模様がまた別の表情を見せる。いつも身近なところに置いて、実際に使えるというのがいい。
ロープバッグ、ペンケース、筒型ケース(眼鏡入れにちょうどいい)、小銭入れ、カードケースの5点で4000円ほど。この他にこの土地の竹で作ったネックレスを求める。 製品はどれも使い心地が良く、何より織り手の丹精こめた仕事が伝わってきて豊かな気持ちになる。 良い出合いができた。
*この製品に関心のある方、製品をお求めになりたい方はお世話できますので お知らせください。
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