たりたの日記
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2005年08月06日(土) |
ふるさとから戻るということ |
昨日宮崎から埼玉に戻ってきました。 ふるさとにいるとこちらの日常がとても遠く、 こちらへ戻れば、ふるさとの日常が遠ざかります。
ふるさとの中でずっと暮らしてきて、 実家がスープの冷めない距離にある人にはこういうことはないのでしょうが、 ふるさとを遠く離れて暮らすということは、暮らしそのものが旅のような気持ちになるものです。
昔にくらべれば、飛行機があり、電話があり、またメールがあり、 その距離はずいぶんと短くはなりました。それにもかかわらず、 物理的な距離というものが確固としてあり、やはり心理的にも遠いのです。
この遠さというのが、年老いた親達にしてみれば、淋しさになり、不安になるのではないかと思います。 戻ってくる前の晩は、そこを離れること、これからのことがいろいろと意識に上ってきて、明け方まで眠りにつくことができませんでした。
それなのに、昨晩は久々の自分のベッドでぐっすり眠り、 朝がくれば、途切れていた日常をまた撒き直しているのです。 明日になれば、ふるさとはさらに遠くなるような気がして、 そのことに後ろめたさを感じます。
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