たりたの日記
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2005年08月05日(金) |
迷い子の言葉たずねつつ義母の書く |
義母はもう30年以上も日記を書き続けている。
脳梗塞のため言葉を取り出す回路を失ってからは、一つの言葉を20分もかかって探しながら文章を綴っている。
日記を書くという作業が闘いのようにも尊い仕事のようにも見える。
これまで忠実に主婦としての家庭のジャーナルを記録しつづけた義母は、今同じ日記帳に自らのリハビリの記録を記しているのだ。その日記が義母の疾患の具合や回復の様子、その時々の苦闘を伝えている。
そんな義母に励まされて、わたしも真摯に書き続けるのでなければと思う。
明日はけれども、義母を一人残し、埼玉へ戻ろうとしている。
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