たりたの日記
DiaryINDEXpastwill


2005年05月28日(土) 高尾山へ

同居人mGと高尾山へ行く。春先、たまたま本屋で「大人の遠足」という雑誌の<春が来た!高尾山へ>という特集を買った。春の高尾山の植物を見に行こう同居人と話しながらそのままになっていた。うかうかしている間に3月も4月も過ぎ、はや5月も終わりを迎えている。まだ春の植物が残っている内に行かなくてはと腰を上げた。

高尾山は山行きというよりはハイキングと言った方が良いくらいの山だが、植物を楽しむには打って付けの山だ。1500種類もの植物が生育していると聞く。高尾山口駅から高尾山山頂に至るまで、高尾山自然研究路という1号路から6号路までの特色のある山道が整備されている。さすが国定公園。

わたし達は5月にお勧めとされる6号路を通って山頂へ向かうことにした。
ちょうどシャガの花盛りで、山道の両側といわず、沢の両端といわず、いたるところにシャガが咲いている。シャガという花は、カキツバタのミニチュアみたいな花で色は薄紫色。mGはこの花きれいだとカメラを向けては次々にシャッターを切っていたが、実はこの花は我が家の玄関脇に毎年咲いている花だ。確か山野草が好きな友人から苗をもらったのだったと思う。水をやらなくても。肥料をあげなくても、ここ10年咲き続けているのだから、ほんとうにワイルドフラワーだ。

6号路の途中で、高い杉の木の着生して咲く、ラン科のセッコクという白い花を見つけた。他にもフタリシズカやヤブデマリなどの珍しい花もあちこちで咲いていた。
このセッコクだが、雑誌に大写しの写真があったので、その存在は知っていたものの、ずいぶん高い木の上に生育する花なので、ずっと上を向いて歩いているのでなければ到底見つけられない。ところが、山から降りて来た方が、この先のベンチの上を見上げるとセッコクが咲いているのが見えますよと熱っぽく教えてくれたのだった。彼の興奮の状態から察すれば、セッコクの花を見るというのは特別な事なのだろう。セッコクの花は確かに高い杉の木の又のところに見えた。しかし何分遠いところに咲いているので、雑誌の写真のようにはっきりとは見えない。双眼鏡で見ている人もいたから、そもそも肉眼で観察できるような花なのではないのだろう。

ほどなく山頂。かなりの人。昼にはまだ早いが、あちらこちらで宴会が開かれていてえらく賑やかだ。ケーブルカーで上がってくる人もいるいるだろうし、お蕎麦などを食べさせてくれる茶屋などもあるから、山頂のピクニックというよりは居酒屋のようだった。それでとういうわけではないけれど、わたしは思わず焼酎を飲みすぎてしまった。もともとアルコールは弱いので、山なんかでは舐めるほどに留めておくのだが、今回はmGと二人なので、すっかり気持ちがゆるんでしまったんだろう。顔は真っ赤になるし、もう目を開けていられないないほど眠い。おまけに寒くってたまらない。おにぎりやつまみやらですっかり腹いっぱいになった後だったが、休憩するために茶屋で名物のとろろ蕎麦なんかを食べる。

ひどいことにならずに無事アルコールも抜け、下山。帰りのルートは自然研究路の4号路、2号路、1号路と繋いで高尾山口まで戻る予定だったが、2号路の途中から道を間違え、蛇滝の方へ入っていってしまった。こうなれば、引き返すよりはさらに歩き、蛇滝口のバス停まで抜けた方がよさそうだと先へ進む。この路はさすがに人がいない。聞こえるのは鳥の声だけ。まさに密林のジャングルのような植物の濃いエネルギーに圧倒される。

雑誌の付録についていたバスと電車の乗り継ぎの時刻表を持参したのが役に立った。ほどなく来るくバスに乗れば、電車の乗り継ぎもタイミングよく、6時からのファンクのクラスにも出ることができる。
とういうわけで、新宿でmGと別れ、ジムへ直行しファンクを踊る。その後再びmGと予定のラテンのクラスへ。一週間の締めくくりはやはりラテンでなくては。なんと贅沢な土曜日だったことだろう。






たりたくみ |MAILHomePage

My追加