たりたの日記
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この日も朝6時に起床、夜明けとともに歩き始める。昨日のように雨は降ってはいないが、外は一面の霜。冷たさは手袋を通してもが伝わってくる。この冷たさそのものが、ずいぶん久し振りに味わう冷たさだと思う。九州は暖かいという印象があるだろうが必ずしもそうではない。この町は高度がやや高いので、夏は比較的涼しいが、冬は埼玉より寒いと感じる。
久し振りに靴の底にさくさくと霜柱を踏む時の感触を感じながら歩く。昨日は雪を戴いていた山は今朝はくっきりと青く、それとは反対に川岸や田畑が白く凍り付いている。歩くうちにズボンのすそが霜で白くなる。広々と広がる川と山、その視界の中にわたしの他は誰もいない。この時だけ、この景色はわたしひとりのもの。
散歩から戻ってくると、母と台所に立っておせち料理を作り始める。今日の夜、宮崎の夫の実家に行くので、むこうへ持っていく分も作る。筑前煮、紅白なますはわたしが。茎わかめの煮物は母の得意な一品。さて、昨日の分と合わせるとけっこうな量になる。持って行くのがちょっと大変かもしれない。
母の知り合いのおばさんが梅干やら手作りのこんにゃくを持ってやってくる。こんにゃくは見るからにおいしそう。そのまま生で食べられるという。わたしが持っていく分も下さった。さて、荷物はさらに増える。
昼には熊本に住んでいる弟一家が帰ってくる。甥っ子達と会うのは5年ぶりで、まだ幼稚園にも行っていなかった子達が小学校2年生と年生になっている。9つ下の弟もすっかりいいお父さんになっていた。おみやげの「いきなり団子」はわたしの大好物。これも宮崎への荷物に加える。すごい荷物だ。
しばらく弟の家族と一緒に過ごし、夕方の高速バスで延岡まで行き、そこからJRで宮崎へ。夫と義姉が駅に迎えに来てくれていた。さて、3人がいっしょになるとたちまちバケイション気分になるから不思議だ。明日は海岸沿いを走って、夜はおせちをつまみながら大分から持ち帰った焼酎を飲もうと話がまとまる。
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