たりたの日記
DiaryINDEX|past|will
2004年09月29日(水) |
送り出す歌、アメイジング・グレイス |
よしやさんの告別式。 献花の時、アメイジング・グレイスを歌う。 前の晩、よしやさんのお父さんからこの歌を独唱して欲しいと頼まれたのだったが、とても歌える自信がなかったのでお断りしていた。 きっと泣いてしまって歌えないだろうと思ったのだ。
朝になって、この歌が自然に口を突いて出てきた。何度も歌った。歌っているうちに、この歌をやはり告別式で歌おう、きっと歌えると思えてきた。 よしやさんのご両親に「お別れの歌を歌わせていただきます」と言うと、とても喜んでくださったが、お父さんが、「お別れなんてだめですよ。よしやを送り出す気持ちで歌ってくださいよ」とおっしゃる。 そう、そうだった。 告別式のプログラムはすでに出来ていて、歌に時間を割くことができないということだったので、参列者が献花する時に歌うことになった。
この歌を去年の6月13日にやはり教会員のKさんの告別式で歌った。 Kさんが亡くなる前に、告別式の中で歌ってほしいと頼まれていたのだった。 あの時、数人の方から、わたしの葬儀の時にも歌ってねと頼まれた。 みなさん、まだまだ長生きされるように見えたので、わたしがその時生きていればねと答えたことだった。あの時、1年数ヶ月後に、よしやさんの告別式で歌うようになるとは、誰一人考えてもみなかった…
Kさんの時のように最初英語で歌い、その後、日本語になっている讃美歌(讃美歌第二編 167番)の一番、三番、五番を歌う。 今回は無伴奏で歌う。その後、オルガニストが用意していたゴスペルソング数曲の中から「忘れないで」「知っていますかイェスさまを」をオルガンの伴奏で歌う。
告別式の後、多くの方々といっしょに火葬場へ行った。 お骨を箸で骨壷に入れるという習慣は、やはり淋しく、やりきれないような気持ちになる。例え肉体が魂を入れる物に過ぎないということは分かっていても、やはり淋しい。 けれど、こうした葬儀の手順をひとつひとつ踏みながら、大切な人の死をゆっくりと受け入れていくということなのだろう。
♪Amazing Grace! How sweet the sound. That saved a wretch like me! I once was lost, but now I'm found, was blind but now I see.
♪われをも救いし くしきめぐみ、 まよいし身もいま たちかえりぬ
♪くるしみなやみも くしきめぐみ きょうまでまもりし 主にぞまかせん
♪この身はおとろえ、 世を去るとき よろこびあふるる み国に生きん
|