たりたの日記
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2004年09月17日(金) 隠されているもの・照らし出されるもの



そこにあるのに、目には見えないものがある。
それは何者かによって、その姿が隠されているからだ
それが見えるようになるために
わたしたちは肉体の目ではない新たな目を持つ事を求められる
そこに在るという、妙に確信に満ちた勘のようなものが
わたし達を駆り立てるのだ
見えるようになりたいと
見えるものにされたいと
暗闇に目を凝らす

なぜ、またいつ、見えないものが見えるようになるのか
それは誰にも分らないが
ある時
それまではただ闇であったところに
ひとすじ光が射す
微かな光はそこに在るもののかたちを予感させる
さらに目を凝らす
無心に見ようとする
捉えようとする
するとそれに答えるかのように光は次第に明るさを増し
隠されているものをゆっくりと照らし出していくのだ

そうしてそのものを目にした時
魂は自分に向かって言う
わたしはこれこそを見たいと願ってきたのだと

隠されているということは
それを隠している者が存在するとうこと
照らし出されるということは
それを照らし出す者がまた在るということ
わたし達はその存在と渡り合わないわけにはいかない


たりたくみ |MAILHomePage

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