たりたの日記
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2004年09月02日(木) DVDで見た「冷静と情熱のあいだ」


夕べはひとりDVDで「冷静と情熱のあいだ」を見終わったら、寝るのが午前2時になっていました。それでも今朝は7時に起きて、ジムまで自転車を走らせ、ラテンとエアロビクスを快調にやれたので、ずいぶん調子がいいです。
はい、調子に乗って、足痛めないように注意します。


ところで昨夜見た映画の話。
邦画をめったに観ないので、比較のしようがないのですが、たとえ、舞台がイタリアであっても、洋画とは空気が違うものだなあと今さらのように感じました。好きですよ。この映画のさらりとした透明感のある映像や、人物たち。役者の竹野内 豊もケリー・チャン(陳慧琳)も、原作の登場人物達をよく表している適切な配役だと思いました。
不思議な気がしたのは、イタリア映画なんかで出てくるフィレンツェやミラノに比べて、わたしが自分の目で見て記憶しているその町の風景にうんと近いという事でした。
ちょうど、外国の映画人が撮った日本の映像や、写真家が撮った日本の景色がどことなく、我々、日本人の視点と違うように、その国に住むものではない者の目にはそこに住んでいる人とは微妙に見え方が違うのだろうと思いました。

役者は日本語とイタリア語と英語で台詞をしゃべるわけです。この一人の人格の中に異なる言語があり、引いてはそこから導かれる異なるパーソナリティーが見え隠れするところもおもしろかった。ここで日本人ではなく、英語が自分の言葉として表現できる香港のケリー・チャンを起用したのは成功していると思いました。

恋人同士が10年経ってもお互いの存在を忘れられないで、その愛を自分の支えにしていくという、こういう純愛物語は文句なく好きです。年甲斐もなく…


相変わらず、辻仁成を読んでいます。言葉や表現がぴったっときます。が、この作家というかミュージシャンは、わが同居人にはすこぶる評判が悪いのです。彼に言わせると、「女の敵」らしい・・・世俗に長けている同居人がいろいろと知っている、この作家のスキャンダルの類をわたしは一切知らないので、作品の中に流れる純粋さや、透き通った孤独がとても親しく感じられるのですけれどね。


たりたくみ |MAILHomePage

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