たりたの日記
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2004年08月09日(月) |
病院の待合室を図書館に見立てるということ |
今日は眼科に行く日だった。小さな町の病院だというのに、ここの眼科は恐ろしく混む。
さんざん待った後、ようやく診察。 若い、ロングヘアーのお姉さんのドクターが、
「お待たせしました〜」
と可愛らしく言った後、両目をさっ、さっ、と見て、
「まだ目薬を差していてくださいね、では3日後にまた見せてください」
と、ものの5分で終了。
そのために2時間近く待ち、さらに会計で40分、薬で40分待つのですよ。どこもこうなのでしょうね。日本の医療機関ってどうしてこうなんだろうか。。
文句を言っても仕方ないので、わたしは病院を図書館代わりに利用する事にしてます。 あくまで図書館へ行くモードで、その合間の5分に診察がついでにあると考えるわけです。 で、バックパックに読みかけの本を2冊。まじめな本と息抜きの本。 創作ノートと筆記用具。時折り、手紙と、返信用の便箋や葉書。 半分が氷のアイスコーヒーをジムへ行く時に持っていくペットボトルホールダーに入れ、キャンディーやら、スナックまでしのばせて出かけるのです。手持ち無沙汰で長時間待つというほど苦痛な事はありませんが、やる事と必要な物さえ持参じていれば、時間は豊かにできるというものです。
今日は、こういうところでないとなかなか集中して読めない、高橋たか子の 「装いせよ、わが魂よ」を半分近く読みました。 以前に一度読んでいるので、数年ぶりに2度目を読んでいます。前にも書きましたが、彼女の小説は筋のおもしろさで読むものではないので、ストーリーの結末はすでに知っていても、そこに書かれている言葉は新しく今のわたしに働きかけてきます。前に読んだ時のわたしの状況とは変っているので、また違う場所に光りが当たり、前には読みきれていなかったところがぼおっと明るく照らし出されます。そして読みながら、まだ読みきれていない部分が確かに感じられるのです。きっと3回目、4回目と読むことになるのでしょう。こういう作家と出会えている事をほんとに感謝に思います。
ところで、9月11日に、生高橋たか子氏と対面できそうです。 ネッ友のSから情報をもらったのですが、近代文学館ホールで開かれる、声のライブラリーという催し物で、高橋氏の「きれいな人」の自作朗読が聞けるのです。その場で購入する著書には作家からサインもいただけるらしい! サインを期待するというあたり、ファン以外何者でもないですね。 自覚しました。ファンなのです。 うまくゆけばSとも会えるし、と楽しみな秋です。
ちょっと疲れたので、今度は創作ノートに今書いているストーリーの続きを4ページほど書きました。パソコンで書いているので、家に帰ってまた入力する必要なありますが、こういう時間でも前に進むことができて、得した気持ちになります。 これだけ集中してやってもまだ呼ばれない… そう、このなかなか順番が来ないというのがいいのかもしれません。家だと、集中が続かず、他の事に気持ちが移ってしまいます。しかしここでは他にやることとてないからまた作業を続けるわけです。 時間はタップりあるのですし、しかも涼しいです。 ね、病院の待合室って、けっこういいです。
おっと、12時。明日の朝早起きしたいので、寝ることにします。 おやすみなさい〜
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