たりたの日記
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| 2004年04月23日(金) |
本の表紙のデザインが届く |
日記の日付が月曜日のままです。 この間、ずっと初校に没頭していました。 3日間の内に初校を出します。そうすると、もう文章の書き換えなどはできないので、ここ数日間が最後の勝負といった感じです。
一旦はこれでよしとして出し、編集部からオッケーをもらっているのに、 どうしても書き直したいものが出てきました。 最後の章は、タイトルから中身まですっかり書き直しました。 後は章ごとすっかり削除したものもありますし、書いたものの三分の一をごっそり削除したものもあります。
この時点にならないと見えてこないものがあるんだなあと思います。 と、いうか、自分自身がこの作業の間にも、刻々と変化しているのです。 ここまでぎりぎりと産みの苦しみを苦しむと育つんだなあと改めて思います。何か大きな変化が始っています。
今朝は表紙デザインをお願いしている池原ゆうこさんから、デザイン画が送られてきました。 一目見るなり、もうすでにこの表紙が、これしかないという確かさで、決まっていたもののように感じました。 わたしは彼女に、こんな感じでなどというリクエストは何もしなかったのです。ただ本にする原稿を送りました。そして彼女がその原稿を読んでそこから出てくる絵がいちばんふさわしいものだろうと、彼女のインスピレーションに期待しました。 と、言うのも、池原さんが描く、「墨と朱のスローアート」に、とても響きあうものを感じていたからです。
その表紙は、清清しく、あたたかく、そして力強いです。 手に取って、中身を読んでみたくなるそんな本になることでしょう。 さて、その問題の中身… 今日は、この絵を眺めながら、校正の作業に励むことにします。
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