たりたの日記
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2004年03月13日(土) |
赤ちゃんのいる家へお泊り |
金曜日から土曜日にかけて、南青山に住む若い友人、MちゃんとSくんのお宅を泊りがけで訪ねた。 習慣からMちゃん、Sくん、なんて呼んでしまうのだが、Sくんは歴史のある大きな教会の牧師で、Mちゃんはすばらしくパイプオルガンを弾くオルガニストだ。 彼女達が千葉から青山に越してきて2年も経つというのに、都内で待ち合わせをして会うくらいで、教会もお宅も訪ねることのないまま日を過ごしていた。 ようやくお訪ねしようと思いたったのは、暮れに二人目の子どもが生まれたという知らせをいただいたからだった。
一人目のC君が生まれた時、まだ2ヶ月かそこらの赤ちゃんを連れてわたしたちの家に遊びに来てくれた時には、夫もわたしも生まれたばかりの赤ちゃんに感激したことだった。夫は新米パパとママの前では我々の方がキャリアがあるとばかりに泣く赤ちゃんを抱き上げてはあやしていた。 そのCくんは今年小学校へ上がるという。
我々の家族もこの6年の間にめまぐるしい変化があったのだが、Mちゃんの新しい家庭の上に流れた年月と、その中で成長していったものが見えて感慨深かった。
わたしが赤ちゃんを抱っこしてミルクを飲ませている間、二人は仲良くキッチンに立って料理している。ニンニクやハーブの香ばしい匂いが部屋いっぱいに溢れている。 隣の部屋のCくんから「ヨシコさん」とお呼びがかかる。そういえば彼は3歳の時もわたしをヨシコさんと呼んでいた。わたしが持っていったバージニア・りー・バートンの「せいめいのれきし」を読んであげる。我が家の長男が幼稚園の頃、恐竜に夢中になっていた彼に幾度となく読み聞かせた本だ。その本を声に出して読みながら、古いなつかしい友人にずいぶん久し振りに会ったような気持ちがし、また側で聞いているCくんが我が家の子達のような錯覚が起こる。
Sくん特性のチキンとハーブのパスタは見事においしく、Mちゃんの作ってくれたアボガドのサラダはみるからにヘルシーでうれしかった。Mちゃんはゆっくりした雰囲気で食事をしたいとこぼしていたけれど、わたしとしては幼児や赤ちゃんの声の混ざる食卓はいいものだなと思ったのだった。 しかし、また当時のめまぐるしさを思い出し、子ども達が大きくなってしまった今の静かな暮らしがありがたくもあった。
今はおとなしく寝ている赤ん坊が動き回る時期になれば、食卓はさらに賑わい、パパもママも、食べ物を味わう暇さえないといった日々がしばらくは続くことだろう。Cくんは小学校でそれなりに様々な試練(?)に出会い、その度にぐんぐんと大きくなっていくに違いない。
今度このファミリーをお訪ねする時、みなが今とまた違っていることだろう。そうしてわたしも、また。
さて、わたしの場所からも原稿からもすっかり離れて、また赤ちゃんのいる家庭のエネルギーをたっぷりいただいて、しっかりリフレッシュができた。 明日で今年度の英語教室の仕事もすっかり終わる。いよいよ本腰を入れて原稿を完成させよう!
あぁ、しかし、今夜は寮生活をしているMが、そして明日は旅行に出かけていたHが帰って来る。Mがメールで「春休みは家でごろごろします」と言ってきた時には、一瞬、「うっ」となった。忘れていた。大学生の春休みって長くてその上、ヒマなんだった。ごろごろかぁ・・・
しかたない、彼の日頃の栄養不良を解消させるべく、ご飯つくりもまじめにやらなくっちゃ・・・
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