たりたの日記
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2004年02月26日(木) |
グレープフルーツを一個持ってお風呂へ |
前回、わたしはジムでの風呂の過ごし方を「ヘルスケア入浴法」として書きましたが、今回は家でのお風呂のことを書くとしましょう。
家で入る風呂は大きく2つに分かれます。 ひとつは明かりをつけて入る時。この時持ち込むものは本や紙や鉛筆。風呂の中で読み、また書く「ライティングサポート入浴法」。ただし、本も紙もいくら気をつけてもフヤケテしまいますから、大切な本や創作ノートなんかは持ち込めませんけれどね。
ふたつめは明かりを消して入る「メンタルケア入浴法」。この時の必需品はろうそくと香り。その両方がひとつになっているアロマキャンドルなどというバスグッズも出回っていますが、あの香りは人工的なものが多いので、わたしはあまり使いません。香りは断じて、ピュアなもの。天然の植物の精油(エッセンシャル・オイル)か、生のハーブや柑橘類を用います。 今日は心に効く「メンタルケア入浴法」にフォーカスしましょう。
植物の精油(エッセンシャルオイル)はさまざまな植物から抽出された、いわばその植物の命ともいうべきものです。わたしはそれを「植物の魂」とよびます。
お風呂にその植物の精油を3滴から5滴たらすと、香りが浴室に充満するだけでなく、その植物のエッセンスが口や鼻から身体に入ってきますし、また皮膚を通して血管に入り、血液にも作用し、それが心や身体に効くというわけです。わたしはこのことを「植物との交流」とよびます。
さて、では何の植物と交流したいかということなのですが、それはその時の気分や体調で異なります。最初はラベンダーの精油ばかり使っていましたが、そのうち体や心の状態に応じてユーカリ、ペパーミント、ローズマリー、パチュリー、レモングラス、サイプレスなどを使い分けるようになりました。
リラックスしたい時にはラベンダー。 意識をはっきり目覚めさせたい時にはローズマリー。 風邪をひいて鼻がグスグスする時にはユーカリ。 蒸し暑い夏の日にはペパーミント。 ちょっと気落ちしてるかなと思う時にはレモン・グラス。 エロティックな気分に浸りたい時はオリエンタルな香りのパチュリー、 しんとした森の中で瞑想したい気分の時には糸杉から抽出したサイプレスの精油。
植物のそれぞれに違ったエネルギーが、その時時に身体や心が欲しているものを満たしてくれます。
昨夜はグレープフルーツを一個持って風呂へ入りました。 九州の親戚からみかんが箱いっぱい送られてきたので、お風呂の度にみかんを5.6個持ち込んで食べていたら、これがすっかりクセになってしまいました。剥いたみかんの皮をぽんぽんとお湯の中に放り込み、ぽっぽっと暖まってきたお風呂の中で、ひんやりしたみかんを食べるのはコタツでみかんよりもさらにおいしいんです。
もうみかんが無くなってしまったので、冷蔵庫にあったグレープフルーツで代用したところ、皮を剥いた時にあたりに広がる香りがなんともいい。立ち上る湯気に混じるグレープフルーツの香りで芳香浴するといった感じになります。
その皮をお風呂に入れると精油とはまた違った味わいがあり、身体がぽかぽかしてくるようです。そして大きな実をひと房取り出し、薄い袋をていねいに剥がします。普通これをやると汁がぽたぽたと手首に流れて落ちて気持ち悪いは、テーブルのぽたぽた落ちるわであまり都合良くないのですが、お風呂だと平気、果汁は湯船に落ちては良い香りを放ちます。濡れた手首もざぶんとお湯で洗えますしね。
せっかく剥いた実、お湯の中に落っことさないように丁寧に扱いながら口へ入れます。果汁をいっぱいに含んだ柔らかで張りのあるグレープフルーツの果肉の甘さとすっぱさが口に広がり幸せな気持ちに満たされます。そしてその実はひんやりと冷たいまま、口から食堂、胃と暖まった身体の中を心地よく通っていきます。
ちなみにグレープフルーツの効用はリフレッシング。欲求不満、ストレスの解消だそうです。また脂肪の消化促進作用によるダイエット効果もあると本には書いてありました。 いかがです、今晩のお風呂はグレープフルーツとごいっしょに。
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