たりたの日記
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2004年02月01日(日) 貧しい人々は、幸いである

「なぜ幸いなのか」

というのが今日の礼拝の説教でした。

テキストはルカによる福音書6章17〜26です。

「貧しい人々は、幸いである、
神の国はあなたがたのものである。」

というあまりにも有名な箇所です。

牧師は説教の冒頭で、私たちはほんとうには知らないのに知ったつもりになってしまう。これが「バカの壁」。
ほんとうのことはいつも新しい。
今日、新しい神の言葉に向かって、新しい神の恵みを聞かなければならない
と語られました。

この貧しい人々は、幸いである という言葉はわたし自身、子どもの時から何度も聞いてきた言葉です。この聖書に関する話も何度となく聞き、また本も読んできました。けれども、きっとほんとうのところはまだ分かっていないのです。いつか分かるのでしょうか。もしかすると死ぬまでその奥義な分からないのかもしれません。
けれど、けっしてその全体ではないにしても、
一部分に光が当たってそこがうっすらと見えるように
多少なりとも見えたことを心にとどめて、
それをこの一週間のわたしのテーマにして持ち歩きたいと思います。

今日の説教の中で見えたことは、
貧しい人々は、幸いであるであるというイエスの言葉は
「わたしたち人間の本質、存在の根本に対して祝福されていると語られる言葉」ということでした。
決して、貧しい人と富んでいる人を二つに分けてこちらが良くてこちらが悪いというのでもないということ。わたしたちは貧しくもあるし、同時に富んでもいる。悲しんでいる者でもあれば、同時に喜んでいる者でもあるということ。
とすれば、イエスは同じ「わたし」に向かって、慰めと同時に戒めを与えているということになりますね。

貧しい状態。つまり、自分に悩み、飢え渇き、激しく何かを希求していく状態。また困難な中にあって自分で自分を支えられないような状況。こういう時にこそ、わたしたちは祝福されているとイエスは言います。

その反面、富んでいる状態。何もかも整い、不自由なく与えられた状態、魂は精神的飽食、過食のため、鈍く動かなくなっている。こういう状態こそ不幸だとイエスはいいます。

そして自分はこの貧しい状態と富んでいる状態の間を行ったり来たりしているなと感じます。何か苦しいこと、大変なことが起こると、魂ははっとして揺り動かされ、その結果、生き生きと動き、霊的に研ぎ澄まされますが、その大変なことが去り、何もなく平和に楽しく暮らしていると、魂は眠り、動かず、そのことがまた何か気持ちが悪くも感じ始めるのです。そうしてそういう時には決まって揺さぶりをかけられ、また、はっとして目覚めるという具合です。

どんな状況の中でも眠り込まないで「貧しくある」ことをこの一週間のテーマにしたいと思います。「貧しさの中の幸い」を見つめてみようと思います。そう、書くという行為はある意味、そういう眠りこんだ魂を自分で揺り動かし、目覚めさせる働きがあるように感じます。
ですから産みの苦しみを苦しんでいる今、とても通りがいいなと感じています。幸いなことに今のわたしは「貧しい人」でいることができているようです。
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ルカ6章17〜26

◆おびただしい病人をいやす
6:17 イエスは彼らと一緒に山から下りて、平らな所にお立ちになった。大勢の弟子とおびただしい民衆が、ユダヤ全土とエルサレムから、また、ティルスやシドンの海岸地方から、 6:18 イエスの教えを聞くため、また病気をいやしていただくために来ていた。汚れた霊に悩まされていた人々もいやしていただいた。 6:19 群衆は皆、何とかしてイエスに触れようとした。イエスから力が出て、すべての人の病気をいやしていたからである。
◆幸いと不幸

6:20 さて、イエスは目を上げ弟子たちを見て言われた。
「貧しい人々は、幸いである、
神の国はあなたがたのものである。
6:21 今飢えている人々は、幸いである、
あなたがたは満たされる。
今泣いている人々は、幸いである、
あなたがたは笑うようになる。
6:22 人々に憎まれるとき、また、人の子のために追い出され、ののしられ、汚名を着せられるとき、あなたがたは幸いである。 6:23 その日には、喜び踊りなさい。天には大きな報いがある。この人々の先祖も、預言者たちに同じことをしたのである。
6:24 しかし、富んでいるあなたがたは、不幸である、
あなたがたはもう慰めを受けている。
6:25 今満腹している人々、あなたがたは、不幸である、
あなたがたは飢えるようになる。
今笑っている人々は、不幸である、
あなたがたは悲しみ泣くようになる。
6:26 すべての人にほめられるとき、あなたがたは不幸である。この人々の先祖も、偽預言者たちに同じことをしたのである。」





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