たりたの日記
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2003年11月20日(木) |
大掃除とオペラの木曜日 |
今日は朝から雨だったので、朝10時45分からのラテンに間に合うようにバッグの準備はしていたものの、自転車では行けません。そうすると電車を乗り継いで行くとすれば一時間かかるので、間に合わないと今日はジム行きをあきらめました。
ここからがなかなかえらいのですが、いつものラテンとエアロの時間に台所とお風呂と洗面所といった場所の大掃除をしようと思いたったのです。暮れの掃除の先取り、というより明日、排水溝のお掃除の人がやってきて台所やお風呂の排水口から高圧洗浄でお掃除をすることになっているので、作業がしやすいようにいろいろと物を移動させたり、磨いたりと、泥縄をやったというわけです。おかげで、たっぷり働いて、カロリーもかなり消費したことと思います。
その後、夕食の支度をしてから、一時間半かけて亀有まで出かけました。友人のNさんがオペラ「カヴァレリア・ルスティカーナ」のルチアやるので、そのステージを見に行ったのでした。Nさんとは5年ほど前、ヒーリングのワークショップで知り合ったのですが、オペラの舞台を見るのは初めてのことでした。
Nさんの演じるルチアというのは不倫の果てに決闘で命を落とすトゥリッドの母、居酒屋のおかみの役なのですが、声がとてもドラマティックなので、この役はぴったりでしたし、その役柄を良くこなしているなあと感心しました。
それにしてもこの「カヴァレリア・ルスティカーナ」、シチリア島での「村の騎士道」ということらしいですが、誘惑する人妻、裏切られて嫉妬に狂う娘、妻との関係を知り、決闘に持ち込む夫、不倫の落とし前は決闘しかないとそれに臨む若者と、大変なものです。時が移り変わっても、シチリアであろうが東の果ての国であろうが、人間の生きているところには同じようなドラマが繰り広げられるのですね。
行き帰りの電車の中で、川上弘美の「物語が始まる」を読み終えました。かなりシュールで、惹かれる世界でした。おかげで満員電車も気になりませんでした。すぐ脇に今にも吐きそうな格好をしたスーツ姿の酔っ払いが来た時にはちょっと気になりましたが・・・。
その方、いかにもりっぱそうな風情なのに、ここまで酔っ払わなければならない何かを抱えているのかしら、過ってホームに落ちたりということはないかしらと心配になりました。その人を見るそれぞれの視線というのも、同情、蔑み、迷惑と様々で、ここにもドラマがあると思いました。 きっと、オペラと本の物語にどっぷり浸っていたからなのでしょうね。
さて、新しいゴザンスの課題が出て、わたしはわたしの物語をどう作っていこうかと思案しているところです。 これからお風呂の中でしばらく考えよう。
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