たりたの日記
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2003年09月23日(火) |
カレンの村で作られた服を着る |
久し振りに気持ちにすっと馴染む服を買った。 柿渋染めのロングスカートとベスト、それにジャケットの3点。9000円。 手染め、手づくりの一点もの。 これはタイ北部の山岳民族カレン村の女性たちが作ったもので、サーモンピンクにうっすらと茶の混じるその服はナチュラルでほのぼのとした暖かさがあった。
21日の夜は、「アジアの女性たちとの連帯.自立支援のあり方を考える」というプログラムに参加する。このプログラムの中では「カレンの布プロジェクト」にかかわているKさんから、貧困を極めているカレン村の状況、そこの子ども達の教育を支え、また村の女性達の自立を支援するそのプロジェクトについての話を伺った。
もともとカレン村は伝統的な織物の技術を持つ。このプロジェクトではその織物で作った布製品を買い取り、それを日本で売り、その売り上げをカレン村の子ども達の奨学金(生活費及び教育費)にあてている。Kさんたちは年に2回、タイの奥地に入って、製品の買い付けや布製品の商品化のための指導をしているということだった。
私自身、フォースタープランに加入し、一人のアフリカの子どもの里親となり彼女の学業が終わるまでの間経済的支援をしたし、現在は英語学校としてフィリピンの子どもの里親として経済的支援をしているものの、Kさんたちのようにそこの人たちと実際にかかわり、その地域の人々の生活を支えている活動には全く頭が下がる。お金を送るということだけでなく、実際にかかわり合うことの大切さすばらしさを目の当たりにすることができたことは幸いだった。
翌日から会場の一角で、カレンの布製品の販売が始まった。どの織物も布製品も魅力的で眺めるだけでも楽しかったが、わたしが買ったサーモンピンクの服はあまりにもわたしの好みにピッタリで不思議な出会いを感じてしまった。Kさんも、「まるであなたのために作られた服みたいね」と笑っていた。この日会場では、何人もの人がカレンの村で作られた服を着ていて、ちょっと不思議な感じがするその服のせいか、とてもユニークな空気が漂っていたような気がする。
27日には私の所属する教団の関東地区婦人会の集まりがある。わたしはこのカレンの村で作られた服を着て出席し、このプロジェクトの宣伝をしてこようと思っている。
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