たりたの日記
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2003年09月05日(金) |
金の草鞋を履いた究極のフェミニストたち |
先がいいか、後がいいか、それとも同時? いえ、逝く時のこと。 相手より早く死にたいか、それとも相手の死んだ後ゆっくりと余生を楽しみたいか。あるいは心中とかアクシデントとかで同時に逝きたいか。
しかし、こういうことは何かとデリケートな問題だし、その時によっても気分は変ることだろうからなかなかストレートな答えは期待できないことだろう。 けんかしている時なんかは絶対長生きして一人で悠々自適に暮らすんだと思って見たり、アクシデントで明日にでもわたしが死んだらさぞかし慌てるだろうとか、そういう答えが怒りに紛れて飛び出すとも限らない。
さてその質問はひとまず棚に上げといて、実は昨日すでに書いた松本オフの最終回の日記にちょっとした蛇足を加えたいと思っている。
というのも、掲示板で、今回連れあい同伴で顔あわせをしたあさみんじゃーとマキュキュとたりたとその相方に垣間見たいくつかの共通点を日記に書くと予告しておきながら、そのことを書かずじまいだったからだ。
さて、その共通点だが、 ひとつはすでに明らかなことで、3人ともレンタル日記エンピツのしかも文芸ジャンルで日記を書いているということ。
2つ目はポポロが指摘したように3人とも舞台で歌ったり芝居をしたりした経験がある。そういう意味では「女優」であった時期があったということ(あたしの場合はただの一度のミュージカルだから、こんな図々しいことを言うのは気がひけるが)
3つ目はあさみんじゃーが日記で先を越したように相手の男が3人とも年下だということ。つまり我々は諺にもある「金の草鞋を履いて探される」年上の女なわけだ。
で、あたしが見つけたと思った共通点その4は3人の連れ合いの男たちは共通して「こいつより先には死ねない」と思っているだろうということ。ここで冒頭の質問へとつながる。なんだか変に確信を持ってしまったが、しかし、我が連れ合い以外の2人には確かめた訳ではないから、これは推測の域を超えてはいない。 ねえ、どう、フゥーリィー、ぷよ2、当たってるぅ〜?
ではなぜこういう確信を持ってしまったかというと、逞しかるべき女達は、確かに一見強そうには見えるものの、3人とも、そのあやうさやもろさを隠しきれてはいなかった。男たちはそんな女たちを、転ばないように、落ち込まないように、調子に乗り過ぎないように、始終あやしたり、すかしたり、なだめたりしていることが分かってしまったのだ。いえ、そういう場面を目撃したというのではない。あくまで二人の間に漂っている空気から判断したのだが。自分がそうだからといって、他の2人を巻き添えにするなって?
人に読ませるのが目的で日記などを公開する女と舞台の上で歌ったり演じたりすることが好きだということは相互に関連していると言えよう。そしてそういう恥を恥ともしない女たちはどこか喜怒哀楽の振幅が極度に激しいというのも言えるだろう。そしてそういう女と付き合う男は次第に自己犠牲の精神とでもいうべきものが培われるのではなかろうか。ふんぞりかえってなどいられない。他の女に横目を使う暇さえない、自分の女が糸の切れた凧のようにどこかへ行ってしまわないようにひたすら気を配って、その紐をしっかりと握っていなければならないのである。そしてそのことが苦痛な男はこの役は務まらない。それを嬉々として、あるいは使命感に燃えてやってのける男らしさに溢れていなければその役目は果たせないのである。
こういう男たちを何と呼ぶのだろうか。
名づけて「金の草鞋を履いた究極のフェミニストたち」
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