たりたの日記
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2003年08月17日(日) 「五つのパンと二匹の魚」のバナーが飾られた日曜日

今朝、教会の礼拝堂に入ると正面の右手の壁に「五つのパンと二匹の魚」をデザインしたバナー(畳一畳分くらいの大きな布製の旗)が掛けてあった。先週の火曜日に出来上がったばかりのバナーだ。

今年度に入ってから、教会の女性達が数人集まり、いっしょにバナー作りを始めた。教会には教会暦に従って、クリスマス、イースター、ペンテコステ、宗教改革記念日など、ほかにもさまざまな記念日があるが、その主日にふさわしいデザインのバナー、またその日曜日の聖書の箇所をテーマにデザインしたバナーを手作りしようということになったのだ。

布を切ってボンドでくっつけていくやり方なので、時間も手間もそれほどかからず、2、3週で一つ作れるくらいのペースだ。さまざまな色やテキスタイルの布を触りながら、いろんなおしゃべりをしながら進めていく作業は思いの他楽しかった。私は仕事柄、小さな子どもを持つ若いお母さん達との接触が多いので、どうしても先輩とか教師とかいったことを意識してしまうのだが、この集まりでは私の母くらいの年齢の婦人たちや主婦の鏡のような頼れる年上の婦人がいるので、何か力を抜いてほっかりしている自分がある。同世代や若い人たちとの和気藹々とはまた一味ちがったゆったりとしたリズムが心地よい。


出来上がったバナーはOさんが昔作ったコートの残りだという美しい薄緑色の
台布の上に、綿を入れてふわりとさせた布のパンが5つおいしそうに並んでいる。その下には2匹のエメラルド色のつるつるした布を縫い合わせた魚。魚の上には小さい三角形に切った様々な色やプリントの布がびっしりとうろこのように貼ってある。そのバナーの掛けてある空間が生き生きとまた暖かい感じになっている。

今日の教会学校の小さい子のクラスはこのバナーの要領で、それぞれが布で貼り絵をしながら自分のバナーを作るという作業をした。子ども達はいろんな形のパンを布から切り取り始めた。かわいい形の魚も貼られた。来週は魚の上にいろんな布を貼り付けることにしよう。

子ども達が帰った後、礼拝に来た大人たちは、作りかけたかわいいバナーを見て、顔をほころばしていた。

バナー作りの作業はバナーだけに留まらず、様々に良いものをもたらしてくれるような気がする。久しく忘れていた手作りの暖かさ、いっしょに一つのものを作ることの楽しさを思い出したことだった。





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