たりたの日記
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2003年05月14日(水) |
アマゾン、今回は上出来でした! |
我が家の青年Hは相当の金欠病と見える。母の日は携帯メールで済ませたのはいいとして、レポートの課題書籍を買う金がないと無心に来た。
財布を取り出しながらいくらなのかと聞けば4000円という。いくら洋書にしても課題図書にそれほど高価な本を指定するだろうか。何の本かと問えば「Chrysanthemum and the Sword 」えらく難しげな本のようだが、Chrysanthemumは菊の花のこと。なんのことはない、かの有名な、ルース ベネディクトの「菊と刀」の原本だ。アメリカ人が日本について書いた書いたいわば比較文化のクラッシック。翻訳本は文庫本にもなって普及しているこの本がペーパーバックで買えないなどとは考えられない。ペーパーバックであれば、高くて20ドルくらいだろう。それが4000円とはちと高すぎる。 「どこでその本見つけたの」とまだ財布からお金は取り出さずに追求を続ける。 「紀伊国屋に電話で聞いたら、在庫があるって、それで4000円くらいらしい。」 ちょっと待った。日本の本屋で洋書を買う場合、私の感覚だと不当に高いと感じることがままある。そりゃあ、本は重いから送料や手数料を入れるとそういう価格設定にもなるだろうが、今どきは直接アメリカの本屋にメールで注文したり、アマゾンのようなアメリカのネット本屋から買うという方法があるではないか。おい、おい、若者、しっかりしろ。
さっそくネットで調べるとアマゾンでのこの本が1545円で買える、1500円以上は送料無料だから、消費税を入れて1622円だ。しかも1〜2日以内に発送とある。 即注文。しばらくすると只今発送しましたというメールが届き、そして今朝、まだHが寝ている時間にドアベルが鳴り、アマゾンから注文の本が届いた。はやっ!まだ注文してから24時間経っていないというのに。しかしなあ、表紙に切り傷とか製本がひどいとかそんなこともあるらしいからとおそるおそるダンボールのパッケージを開ける。果たしてその中からは新品のぱりっとしたペーパーバックが出てきた。見れば定価は15ドル。それ が1545円というのはどういうことなのだろう。アメリカは本にもディスカウントがあるから、こういうお得なこともあるわけだ。 アマゾン、今回はおみごと、見直したわ! いえ、以前、中学生の英語クラスに使うためのDVDを注文したものの待てど暮らせど来なくて、とうとうラスには間に合わず、レンタルビデオ屋に走った。それ以来アマゾンへの信頼をすっかり失っていたのだった。
「H,起きなさいよ〜、本が届いたよ〜」 Hは寝ぼけ眼をこすりつつ早いねえ、と素直に感心している。
「へっへ、どんなもんだい、感謝しなさいよ。本代はあんたのレポートということにしてあげる。書いたら一部コピーして渡すこと、いい!」
母は恩を売ることも忘れない。
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