たりたの日記
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2003年05月04日(日) |
心を見張ることもガーデナーには必要です |
夫の実家では家の回りの草取りをした後、去年の夏に私が植え込みをしたままになっているプランターの植え替えをした。
去年植えた花のうち、宿根草のベコニアとランタナは株もずいぶん大きくなり、花も咲きはじめていた。花手鞠も無事だ。さすが宮崎、メドウセージは冬の間も枯れずに葉をつけたまま冬を越したようだ。私の家の庭のメドウセージは春になるとまた土から顔を出すものの、冬にはいったん枯れてなくなってしまうのに。
今回夫の実家のプランターに新たに植えたものはブルーサルビア、アメリカンブルー、八重のインパチエンス、アイビーを2種。それから花手鞠やベコニアの枝をいくつも切ってを挿し芽にした。今度夏に来る時には株も大きくなり、花をたくさん咲かせていることだろう。病気の義父が花の成長を楽しみにしてくれることがうれしい。
さて、今回の帰省では私の実家でも夫の実家でもガーデナーの仕事をしたのだったが、帰宅してみると我が家の庭の春の花たちには惨事が訪れていた。旅に出る前はばたばたしていて花への気配りを全く欠いていた。いつもだったら次男に水遣りの練習をさせ、バイト料を前払いして、植物のケアを頼み、出先からも電話で指示するほどだったのに、今回は夫に水遣りは頼みはしたものの、どういうわけか、花のことがあまり頭になかった。夫は水を遣ったというし、実際、雨の日も多かったわけだから、これほど徹底的に枯れるというのはちょっと考え難い。今までにないような枯れ方を見ながら花を枯らしてしまったのは私だと思う。私の思いが花に注がれてなかったせいだ。心が別のところへ向いていた。たとえば携帯から親指で日記を書くとか、そういうことに。 花たちに悪くて泣いてしまった。
くよくよしていてもしかたがないので今日は午後、花の苗を買いに行った。この際、夏の花に植え替えてしまおう。 毎年植える、サフィニア、ペチュニア、ベコニア、インパチエンスを数株づつ買って、パンジーやチューリップの後のプランターに植え込む。そしてメキシメキシカンセージはラティスにもたれかかるようなかっこうで地植えにする。秋の終わりごろには2メートル以上にもなって美しい薄紫色の花をたくさんつけることになるだろう。
パセリとバジルの苗も植え付けをした。バジルは種も買ったが芽が出て苗になるまでには一ヶ月以上はかかる。それまでは苗の葉っぱを少しづつ摘んで料理に使うことができる。バジルのパスタにバジルのサラダ、バジルに明け暮れる夏ももうすぐだ。
そう、植物への愛情がどこかへ行っていた。犠牲になってしまったパンジーやバラたちのことを心にとめてガーデナーの心意気を取り戻さなくては。
夫の実家の日めくりにあった言葉がふと甦る
「力の限り見張ってあなたの心を見守れ。いのちの泉はこれから わく」 ( 箴言4章23節 )
花たちのことが配慮できる時は自分の心をしっかり見守ることができている時。心を見張っていない時は花のいのちさえ守れない。
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