たりたの日記
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2003年05月01日(木) オ-ブンから取り出したばかりの熱い言葉で

親指で書く日記にも慣れてきた。ノートに走り書きする方がまだ早いという事は分かっている。それなのにあえて頭に浮かぶ言葉をそのまま活字に置き換えようとするのには理由がある。書き写しがいやなのだ。打ち出す言葉や走り書きする言葉は言ってみればオ-ブンから出したばかりの焼き立てのパンのようなもの。身体の熱いところに沸き上がってきたものをできるだけ早く冷めないうちに文字に置き換えなければと思うから一筆書きのような勢いも生じる。ところが一旦外に出した言葉をそっくり移し替える作業はとても退屈。もう熱が冷めているので、その言葉を発した時と同じテンションでは綴れないからだ。でついついまた別の熱にあおられて書いていけば始めに意図したものとはえらく違ったものになってしまう。
そうかと言ってこういう書き方が決してほめられたものでないことは十分承知している。しかし性分なのだからしかたない。

さて、今私は私の実家を出て夫の実家へと向かっている。同じ九州とは言っても言葉もその土地の持つエネルギーも違う。そしてまた家風と言うべきものもことごとく違う。
しかし私の実家と夫の実家のどちらのエナジーが自分のそれに近いかといえばむしろ夫の実家の方なのだ。

それは信じているもの違いから来るのだろうと思っている。夫の家は祖母の代からのクリスチャンホーム。一方私の母はかなり信心深い仏教信者だ。いや正確に言うなら仏教がすっかり日本で再形成された先祖崇拝を中心とする日本仏教といわなければならないのかもしれない。

今回の帰省の目的が母親の墓参りに付き合うことだったから、それはそのまま母のそして母や父の実家や親戚の人間が共通して大切にしている宗教行事に付き合うということだった。
つづく





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