たりたの日記
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2003年04月11日(金) |
秘伝バナナケーキ、レシピいよいよ公開 |
なあんておおげさなタイトル掲げたけれど、これほど簡単なケーキはないかもしれない。それにもかかわらず、決まっておいしいと誉められる。またこれがなぜか年老いた親たちにも評判が良いので時折り宅急便で届けたり、帰省に際のお土産にもする。
このバナナケーキをかれこれ27年間焼き続けているのだが、そもそもこのレシピはまだ学生の頃、地区の青年会(年に数回、近隣のいくつかのキリスト教会から青年たちが集まる集会があった)のリーダーだったMさんから伝授された。彼女はアメリカの友人から教えてもらったというこのレシピで作ったバナナケーキとキャロットケーキをどっさり焼いて飢えた若者たちにいつもふるまってくれていた。スポンジに白いクリームや苺がのっかっているケーキしか知らなかったその当時の私はそのざっくりした、色の黒い、見た目はとてもおいしそうには見えない焼き菓子にカルチャーショックを覚えたのだった。まさしく赤毛のアンかなにかの小説に出てきそうなお菓子だったからだ。見た目とはうらはらにバナナの香りやにんじんの風味が生きており、シナモンの香りもすばらしかった。将来、家庭を持ったらこんなケーキを焼けるような主婦になりたいと当時の私はごくごく単純に、また素直に自分の将来とこのバナナケーキを結びつけたりしたものだった。この時の決意が今も後を引いているのか、教会で持ち寄りのパーティーがある度に、また人が多く集まる場所に行く度にこのケーキを焼いてきた。というか最近はめんどうくさくって、これしか焼かない。毎回違ったお菓子を焼いて持ってきてくださる方がいらっしゃると、見習わなければと思うのだが。
さて、一番最近では先週の金曜日に大量に焼いた。まずはこの日のデザートのトライフルの土台用に大きくて丸いクッキー缶に薄くして焼く。いつもはスポンジケーキの土台にするところを横着にもバナナケーキで代用し、このケーキ台の上に卵と牛乳等で作ったたっぷりのカスタードクリームを乗せ、その上にホイップした生クリームを重ね、上に苺とキウイを飾る。スポンジケーキよりもしっとりとしたトライフルになった。次に同じ生地を大きなドーナツ型のケーキ型に流し込み一度に焼く。これは翌日の朝食用とミュージカルの仲間用としてかなり大量に焼いた。
さて、朝食にバナナケーキを食べていると不意の来客。寮へ向かう次男を見送るために友人が3人わざわざ駆けつけてくれたのだ。朝の8時という時間、ざんざんぶりの雨の中、わざわざ電車を乗り継いで家まで訪ねてきてくれて、もう感激!すぐに家に入ってもらってこのバナナケーキとピーチの紅茶をサーブする。この女の子2人と男の子の若いお客様にもこのケーキはウケタ。少々量は少なくなったけれど、楽屋へも持って行き、みんなに食べてもらう。
毎度のことながら前口上が長くてすみません。 さてさて、いよいよ作り方です。
まずは材料から。(私はこの2倍か3倍の分量で作ります。なおすべてカップで計りますが、この場合1C=250ccのアメリカの計量カップ)
○バナナ 2〜3本 ○薄力粉 500cc (2カップ) ○砂糖 250cc (1カップ) ○サラダ油 125cc (2分の1カップ) ○卵 2個 ○ベーキングソーダ 5cc(小さじ1)少量の水で溶いて ○べーキングパウダー 2.5cc(小さじ2分の1) ○塩 2.5cc(小さじ2分の1)
手順
1、バナナをつぶしクリーム状にする。マッシャーを使えば簡単ですが持って いないので私は皮をむいたバナナをビニール袋に入れそのままぐちゃぐち ゃにします。ブレンダーだとあまりにも液体状になるのでやめました。 2、ボールにサラダ油と砂糖を入れ、ミキサーなどで混ぜ合わせる。 3、2に卵2個を入れされに混ぜるとまったりとしてくる。 4、3に1と少量の水で溶いたベーキングソーダと塩を入れて混ぜる。 5、4にベーキングパウダーといっしょにふるった小麦粉を少しづつ混ぜなが らさっくりと混ぜ合わせる(あまりかき混ぜたり、こねたりしないこと) 6、生地を好みの型に流し、予熱したオーブンに入れ175度で40分から1 時間くらいで焼く。時間はバナナの量や型の形、またオーブンの機種で変 ってきますから、表面が良い焼き色になったら竹串かなにかを突き刺して 確かめてでださい。
これが基本ですが、私はこれにアーモンドエッセンスを加えます。またナッツ類を入れたりすることもあります。 お試しください。冷凍保存もできます。 なんだ、こんなに簡単なのと言われそうですね。実際、簡単です。男の方もどうぞトライしてみてください。
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