たりたの日記
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花冷えという言葉が好きだ。そして今日の夕方はその言葉が似合っていた。 この言葉は好きだが、いつもこの不意にやってくる春の寒さには裏切られたような気がして、あぁ、温かい格好をして出かけるのだったと毎年のように後悔する。
今日は仕事の打ち合わせがあるのでお昼ごろ出かけた。桜色(私の言う桜色は紫にも近い、くすんだピンクのことだが)のウールのセーターを着ていたもののなんだか暑そう。昨日ユニクロで買ったやっぱり桜色の長袖のTシャツにこれもまた桜色の薄手のカーディガンをはおる。秋から今まで、私はタートルネックのセーターばかり着ていた。素材は綿のシャツだったり、コットンのセーターだったり、またウールだったりするのだが、首がすっぽり覆われてないと落ち着かない。スカーフを巻いたくらいでは風邪をひいてしまいそうな気がするのだ。
ところが今日はえらく温かそうだったのでタートルネックはやめたのだったが、判断を誤った。長男がお土産に買ってきてくれた浅黄色のタイシルクのスカーフを巻いてはいたものの首の辺りから冷気が入ってきて体全体が冷えていくようだった。仕事の帰り夫と待ち合わせていっしょに電車に乗ったが、彼が買ってくれた缶コーヒーの熱さが手の中で心地よく、ようやく身体がほぐれる。冬には感じることの無いこの独特の寒さ。駅から家まで10分ほど歩かねばならない。私は寒さがいやなので自転車は夫に乗ってもらい、私は家まで走って帰った。体力がつくとこんなこともできる。
さて、今夜も息子たちは夕食がいらないらしい。もうじき7時。夫と車で夜桜を見に行き、ついでに食事もしようということになった。温かい格好さえしていれば、花冷えのする夜の花見も悪くない。
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