たりたの日記
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2003年03月13日(木) Jとのデートはジョンレノンミュージアム

Jとジョンレノンミュージアムで待ち合わせをする。
一足先に着き、広々とした白い空間が広がるミュージアムのロビーの赤い椅子に座っていると、らくだ色の皮のジャケットをスマートに着こなしたJが現れた。
この前よりまたきれいになっていると思う。

彼女とはおしゃべりも楽しいが、黙っている彼女の側で私も黙っているという時間がわたしはとりわけ好きなのかもしれない。
ビートルズの曲が流れるミュージアムは視覚だけでなく、聴覚も、また言葉にも触発される。さらにオノヨーコの前衛芸術の持つくっきりと妥協のないそのテイストにも。
見るとうよりはメッセージを聴き取るという感じがする。

2年前、アメリカ人のGを伴ってここへ来た。
たいていのことでは話が合う彼女だが、若い頃ビートルズを聞くのを親から禁止されていたらしく、そのせいなのか、ミュージアム中に渦巻くジョンとヨーコの発するメッセージが必ずしもGに心地よいものではないことが伝わってきた。あの時は30分そこそこで出てきたので何か心残りがあったのだ。
Jとはここに流れているスピリットにもお互いに共感するものがあることが分っているので、言葉は交わさないまでも、無言の対話をしながら、ゆっくりとその中で時間を過ごした。それにしてもすっかり時間が過ぎていた。
気が付くと入館したときから2時間近く経っているのに、まだ最後まで見終わっていなかった。

このままでは話をする時間がなくなってしまうので、続きは今度ということにして話をすべく、ミュージアムのレストランに入る。その場所のカランと開けたような空間の冷たい水のような感覚がわたしは気に入っている。
今日の話題は仕事のことだった。今お互いが抱えている仕事の意味、これからの10年間、どんな仕事をしていくかということなど。

それにしても出会った時には二人とも子ども達の母でありパートタイムの学生ではあったが、仕事は持っていなかった。今、すっかりキャリアウーマンとして仕事に自分を傾けているJを見ながら、わたしもそろそろ一つの仕事に集中する時期を迎えているのかもしれないと思う。

おしゃべりしている間に、窓の外は次第に闇が濃くなり、席を立つ頃にはすっかりライトアップされたイルミネーションだけになっていた。




   *日記を読んでくださっている方に*

はじまりよりずっと変らなかったHP「たりたガーデン」のトップの絵がやっと変りました。どうぞHPも覗いてくださいな。もう季節は春ですが、冬のなごりを惜しんで(こんな言葉ないか)駆け込みで美しいNJの雪景色をUPしました。
3日おきくらいにトップの写真を変えていく予定です(と、管理人は言っております)あたくしの顔写真なんていうのではありませんからご安心を。





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