たりたの日記
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2003年02月11日(火) |
愛のソネット2 < Anniversary > |
今日は結婚記念日。24歳だったその時から過ぎた時間を振り返ってはみるけれど、それはあっという間のことだった。 しかしその時が早い春とするならば、さしずめ今は秋のはじめ。実りの時期を迎えようとしている。 そうするといったん遠ざかっていた「わたしの時」がまた近くなってきてもいる。 実際の加齢に逆行するかのように次第に始まりに向かって戻ってゆくような、若くなっていくようなそんな妙な感覚の中で今という時を過ごしている。
愛のソネット2
Anniversary
愛を探した日々があった 進むほどに道は狭く、迷路に閉じ込められるのはわたし 愛を捕えようとした時があった 手にしたものは抜け落ち、独りでたたずむのはわたし
ある日、ひだまりの中に愛は座っていた 「少しだけそのひざを借りてもいいかしら」 初めて眠りを知った者のようにわたしは眠った 探さなくても愛は変わりなくそこに居続けた
ある日、わたしの体の中で愛は動いた 「もう何も欲しいものはないわ」 生き始めたばかりの命にわたしはわたしを捧げた 捕えようとしなくても愛はいつも腕の中にあった
一人が二人になり、三人は四人となって命は育まれていった この豊かな実りに感謝を捧げよう Anniversaryの今日
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