たりたの日記
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2003年02月08日(土) |
今日のカレーには冷凍の柿を入れたわ |
今日はヒップホップをバックにエアロビックスのステップを踏みつつカレーを作っていたが、隠し味は柿にした(ちなみに前回はブラックチョコレートで、その前は正月の煮物の残りをミキサーにかけたもの)。今ごろ柿なんてあるわけないので、使ったのは冷凍庫でこちこちに凍らせた柿。毎年山形に嫁いでいった友人が送ってくれる箱一杯の庄内柿をヨーグルトあえにしたりサラダに混ぜたり、またシャーベットにしたりと様々に食べるのだが、いよいよ熟して柔らかくなりすぎた柿はそのつどカレーに入れることにしている。これが実にうまい。りんごの比ではない。そこでシーズンオフでもカレーに柿を入れられるようにいくつかを冷凍保存しているのだ。
もともとカレーに柿を入れたのは苦肉の策だった。だいたい我が家の男たちは3人とも柿を食べない。それこそ一口たりとも食べない。ケーキに焼きこんだ時などは、息子たちは怒り出してしまった。こっちは英文のレシピを苦労して読みながら焼いたというのにだ。(たまたまアメリカの雑誌に日本から手に入れた柿の木をそれこそ宝のように大切に育てている料理家の記事があり、美しい柿の木の写真とともに柿を使ったさまざまな料理が載っていた。日本ならそこここにあるあの平凡きわまりない柿はpersimmonと呼ばれそれは貴重な果物として登場していた)
ま、嫌いなものをそこまでして食べさせることもないのだが、友人は我が家の家族のことを思って送ってくれるわけで、その大量の柿がわたし1人の口にしか入らないというのは何とも申し訳ない。そこで彼らの大好物のカレーに混ぜ込んでみたというわけだ。おそるおそる出したそのカレーは、すこぶる評判が良かった。10皿分のカレーが一日で完売というイキオイ。「今日のカレー、なんか違うよね」という彼らはもちろん、そのおいしさの秘密が柿だということを知るよしもない。 そもそも柿の甘さというのは他の果物には類を見ないほど深いものがあるらしい。聞いた話だが、もともと和菓子の甘さは柿の甘さにいかに近づけるかということで、菓子職人にとっては手本となる甘さとされているらしい。というわけで今夜は柿入りカレーのおいしげな匂いが部屋中に満ちている。
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