たりたの日記
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ふるさとから離れて暮らすとクラス会などで昔の友人に会うという機会にはあまり恵まれない。年に1、2度帰省しても友人に一人や二人でも会えばいい方でたいていは文字通り親の顔だけ見て戻ってくることの方が多い。 しかし今回は卒業後初めて大学の時の同窓生の集まりに参加する幸いに与った。
卒業したのは22歳の時だからあれから24年もの歳月が過ぎたことになる。 同窓生のひとりが経営しているこじんまりしたレストランに8人の仲間が集まる。少しも変っていないという表現はおそらく的確ではないのだろうが、知らない人が見れば40代のおばさんたちの会合にすぎないのだろうが、テーブルを囲んでいる彼女たちは24年前のままだった。その時の個性がそのままそこにあって、人間って変らないものだなあと思う。
ピアノのレッスンで泣いたこと、卒業演奏会の悪夢、ロマンスのこと、私たちはお互いが知らない母や妻としての日々を話すことせずにもっぱら20代に戻って話に花を咲かせた。家庭に帰れば大学生の子供の母であり、職場では学年長などを勤める中堅教師なのだろうが、その姿を想像することは難しい。 きっとまた来年も会おうと来年のクラス会の日をそれぞれの手帳に書き込み別れた。
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