たりたの日記
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この4月から7月にかけて、それまでとは少し違ったレベルのところにいた。何かひとめぐりの旅を、内なる旅をしてきたような気がする。 過ぎてみれば、ひとつひとつの出会いも事象もまた葛藤もこの旅の行程だったのではないだろうか。
目に見える肉体とは別に目に見えない精神の営みがあるように、目に見える人と人との結びつきの向こうには魂のレベルでの出会いや再会や交流がなされていると考えることは可能だろうか。それが時を経て、実際の人間どうしのかかわりや言葉のやりとりへと移行もするのだろうが、たとえそうであっても、深いところで、生身の体があずかり知らないところで進展してゆくことがらがあるような気がする。
モザイクの破片がひとつの絵になるように、古い過去の事象や出会いが繋がりのなかった破片と破片をつないでいく。そうすると、この目に見える日常の向こうに展開するもうひとつの私自身の生が浮かび上がってくる。そこへ集められる破片は無意識の領域のこともあるかもしれないし、まどろみの中で見た夢であるかもしれない。またあらゆる内的旅で拾い集めた思い出の品であるかもしれない。言葉では記すことのできなかった、日記の外にある事象。
ひとつの旅が新たな旅へと繋がっていくのか、それともモザイクの絵はこのまましばらくの間ほおっておくことになるのか、今はそれが分らない。
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