たりたの日記
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2002年07月03日(水) |
Star Light Star Bright |
英語の詩はいい。 踏んでいる韻とリズムが声に出して読むと心地よい。 私はマザークースなどの歌や唱え言葉同様、シンプルな詩の暗唱を時折、授業に持ち込む。 もうじき七夕、星まつり。 今日は6年生のクラスで星の詩の暗唱をした。
Star light star bright First star I see tonight Iwish I may, I wish I might Have the wish I wish tonight
「一番星、みーつけた」 と小さい頃、唱えた覚えがあるが、この詩は子ども達が一番星を見つけた時に ふっと、口をついて出てくる詩のようだ。実際の生活の中に溶け込んでいる詩といえる。 何かの映画で、冒頭の主人公が子どもの頃の回想場面で、男の子が夜空を見上げてこの詩をとなえるシーンがあって印象的だった。
さて、4人の6年生たち、「こんなのぜったい覚えられない」とごねていたが、「大丈夫、うまい方法があるんだから、ぜったい覚えられるし、暗唱が楽しくなるよ。」と私は自身満々に、そして強引にクラスを始める。
この詩をカレンダーの裏紙に大きく書いたもので何度か読んだあと、単語がばらばらになるように紙を切り離し、カード状にする。
子どもたちは共同作業で、ばらばらになったカードをつなぎあわせもとの詩の 形に戻す。
今度はその並べたカードから、一枚ぬいて、そこの部分だけは覚えて詩をとなえる。次は2枚分、3枚分と抜いていく。4枚まではみんなで唱えて、5枚目からはひとりづつやってみる。とたんに緊張するが、その分必死でフレーズを覚えようとする。 同じフレーズを繰り返し唱えるわけだから、カードが最後の一枚になり、机の上にすっかりカードがなくなっても、頭のなかに、言葉が順序正しくしまわれているので、心地よいリズムに乗って気分よく暗唱ができる。 子どもたちにはできないと思っていたことができたという喜びもあるし、詩のリズムがまるごとからだに入ってきたことの喜びがあるはずだ。
時間が来てドアの外に出ても詩の暗唱を続けていた。 今度は夏に関係のある、すてきな詩を見つけてこよう。 楽しいクラスだった。
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