たりたの日記
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教会学校へ行くために家を朝8時半に出る。 教会につくと間もなくYさんがやってきてアコーディオンで讃美歌の練習を始めた。オルガンとはまた違ったクリアで明るい響きは同じ鍵盤楽器の中でもとても親しみやすい音色を持っている。そういえば、私が小さな頃通った教会でもアコーディオンの上手なおじさんがいて、クリスマスの祝会の時には必ず弾いてくれた。うきうきするような楽しい気分をいまだに覚えている。
さてYさんはスターキーズという和製ロックのバンドでアコーディオンを弾いている。一度、吉祥時のライブハウスにライブを聞きに行ったことがあるが、私の知っているライブハウスとは赴きを異としていて、地下のライブスタジオには椅子がなく、たくさんの若者がステージに向かってぎっしり立っていた。 3時間あまりの時間、このバンドのファンと思しき若者たちの熱気とスピーカーからの物凄い音の中でふらふらと酔ったような気分でステージを眺めては時折叫んだりもした。口数が少なくおとなしいというYさんのイメージからは想像がつかないほど、アグレッシブなバンドだった。
今日はペンテコステ、聖霊降臨日。Yさんは教会学校の子どもたちに聖霊の話をした。 Yさん 「聖霊ってなんだと思う?」 子ども達 「天使?」「神様の手伝いをする人?」 Yさん 「聖霊は神様の力、目には見えないけど、私たちに働きかける力なんです。」
そう言って、Yさんは自分は学生の頃、勉強はあまりできなかったし、人の前で話すことは嫌いだったし、とてもできなかった。ところが今はこうしてみんなの前で話をしている。これは僕にとって信じられないことなんです。そしてこれは自分の力じゃなくって神様の力だなって思います、、、と語った。 Yさんは言わなかったが、ロックバンドでアローディオンをがんがん弾く自分も信じられない気持ちでいるのかも知れない。
自分の中に自分を越えたものが働くことを知るアーティストは多いだろう。 スピリット(聖霊)を吹き込まれ、インスピレーションを得たアーティストはそれを自分の外に出すことで相手をインスパイア(影響)する。
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