たりたの日記
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同じ場所の空気が時として変わる。 教会の礼拝堂はもともとスピリチュアルな場所であるが、そこに集まる人、礼拝を執り行う人、奏でられる音楽によってその空気はその時々に変化する。 安心したまどろんだような空気、その反対のぴりぴりととがったような空気、散漫な空気。いろんな空気があったが、今日の空気はそのどれとも違っていた。どう言葉で表現したらいいのだろう。そもそもその微妙な空気を言葉になどできないとは思うが、例えばスピリチュアルな空気と名づけよう。天へと向かって太いエネルギーの柱のようなものがその場所から屋根を突き抜けてまっすぐ天へ上っていくような印象だった。
今日はこの教会に新しく与えられた牧師の就任式。 司式者から牧師に聖書の言葉が与えられる。 「御言葉を宣べ伝えなさい。折が良くても悪くても励みなさい。とがめ、戒め、励ましなさい。忍耐強く、十分に教えなさい。どんな場合にも身を慎み、苦しみを耐え忍び、福音宣教の仕事に励み、自分の務めを果たしなさい。」 そして誓約。 「、、、、、あなたは忠実にその職務を行い、福音宣教のわざに励むように努めますか。」
「はい、神の助けによって責任を果たします。」
この約束の言葉と同時に大きなエネルギーの動きを感じた。そこにいる人々の心に起こった衝撃は目には見えなくても感じられるものである。魂のレベルでの結びつきが成立したのだ。このように言葉は時に一瞬にして空気を変えてしまう。言葉が言霊になる時。
就任の祝福を聞きながら感謝に満ちていた。 「主は、あなたをこの教会の牧者として立ててくださいました。 主はあなたの働きを祝し、務めを全うすることができるように助けてくださいます。」
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