たりたの日記
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2002年02月22日(金) 朝目覚めると

朝目覚めると頭が、あるいは心が日常とは別のところにあって何か内側から焼かれるような気分でいることがある。これは書きたいというワイルドな衝動だということがこの頃わかった。何か書くことがあるというのではない。話の筋が見えているのでもない。ただタイプライターの前に座って指をキーボードに打ちつけたいという衝動なのだ。指が動き始めると言葉が出てくる。私の外に出たがっている言葉を出してあげるためにともかく私は指を動かしたいのだ。

家族が出払った静かな空間。小鳥のさえずりが聞こえ、車の走る音も聞こえ、もう窓の外には日常が始まっているというのに、私の想いはそちらへとは向かわずに、ずんずんと底へ降りていこうとする。いつか戻ってきて味わおうと過ぎた時間の中に置いてきたものをそこへと戻って 手はつかもうとする。その時の想いの切れ端、痛みだったり、喜びだったり、不思議に打たれたのだったりするその想いたちはどうやら言葉になって私の外へと出てきたいようなのである。私が覚悟して、あるいは状況が許してどっぷりとそこへ浸かって言葉を汲み取っていくならば、もうたくさんの言葉が押し寄せてくることは分っている。しかし幸か不幸か私の日常は細切れだ。朝のこの時間をいつまでも続けるわけにはいかない。朝ごはんのぶどうとバナナ入りのヨーグルトの最後のひとすくいを口にいれたら私はパソコンのスイッチを切ることにしている。そして言葉がひしめきあっているそのドアもきっちりと閉めて日常へと向かう。

今日は2ヶ月に一度のつくしんぼ保育園の「英語の歌とあそび」の日。体に関係する英語の言葉をいろんな手遊びや歌遊びで学ぶ。英語と日本語での絵本の読み聞かせ。最後はパペットを使って「3匹のこぶた」の人形劇。オオカミとこぶたのやり取りのところだけ英語でやる。リズムのある擬音の繰り返しは小さい子にもうけるように思うがどうだろう。


たりたくみ |MAILHomePage

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