たりたの日記
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2002年01月08日(火) |
ラインホールド・ニーバーの祈りの言葉 |
O God, give us serenity to accept what cannot be changed, courage to change what should be changed, and wisdom to distinguish the one from the other.
小さな声のメーリングリストにこの詩への問い合わせがあった。調べてみると聖学院の木本院長が日本に紹介し、広く知られるようになったという。その訳詩はこのようになっている。 神よ 変えることのできるものについて、 それを変えるだけの勇気をわれらに与えたまえ。 変えることのできないものについては、 それを受けいれるだけの冷静さを与えたまえ。 そして、 変えることのできるものと、変えることのできないものとを、 識別する知恵を与えたまえ。
短い詩の行間の言葉もおぎなって、詩の持つ意味がはっきりと伝わるよう、メッセージ性を持たせて訳されていると思った。 これを、できるだけ、原文の言葉の並び方を変えずに詩のリズムを損なわないように訳すとこういうぐあいになった。
神よ、我らに与えたまえ 変え得ないものを受け入れる心の平静さを 変られるべきものを変えていく勇気を そしてそのひとつをもうひとつのことから 見分ける知恵とを。
distinguishというのは2つのことがらを分類するというよりはひとつのことがらから、量的にも少ないもうひとつのことがらをその価値を見定さだめそこから取り出すというニュアンスがあると思う。
私たちはどうにもならないことを受け入れることができない。どうにもならないことに心騒がせ、思い惑う。それでいて、自分の力で変えていかなければならないことには努力することなく早々とあきらめてしまう。
冷徹な目。社会に対しても、自分自身に対しても醒めていてゆるぎない視線を向けていきたいと思った。 大晦日のテレビ番組の中に映し出されたアフガンの中村医師の眼差しを思い出す。
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