たりたの日記
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2001年12月17日(月) ベークセール

この忙しさの真っ只中、長男が明日のベークセールで売るケーキを焼いてくれないなどという。学校のファンドライジングのためにケーキやクッキーを焼くことはアメリカの小学校ではしょっちゅうあったけれど、まさか大学の催し物のためにケーキを焼くことがあろうなどとは考えてもみなかった。おかしなもので、バザーと言われればケーキを焼こうなどという気は起こらないのに、ベークセールと言われれば焼かなくてはという気になる。これは言葉から来る条件反射だろうか。それともバザーとなると上手な方たちが店で売っているようなりっぱなケーキやクッキーを出品するという感じがあり、一方ベークセールは子どもたちが御小遣いで買ってその場で食べるという感覚なので子どもたちのおやつという気楽さがあるからだろうか。
英語に来る子どもたちにブラウニーズを焼くつもりでいたからそれをたくさん焼けばいいかと思い引き受けた。ところがブラウニーズを2台焼いても四角に切ると18個くらいにしかならない。そこで家でいちばん大きなケーキ型で小麦粉400グラムの分量でバナナケーキを焼くことにした。これだとひとつの型から25切れほどとれる。
焼きあがったブラウニーズとバナナケーキを切り分け、クリスマス用の包装紙でツリーの切り抜きや小さなクリスマスカードを作りケーキの上に飾ってラッピングした。ケーキを焼くだけでいいといったが、不器用に包んだのでは見た目がおいしそうではないので、ラッピングまで引き受けることにした。手間はかかったもののなかなか楽しい作業ではあった。

夕方、珍しく息子が学校から電話をかけてよこした。
「ケーキは最初の15分で完売、人気だったよ。ほんとにありがとうございました。大学いつ来てもいいよ。案内するから。」
ぜったい来るな、もし見かけても声なんてかけないでなんて言っていたので、全く調子がいい。
忙しくはあったけれど、ちょっといい気分だった。バナナケーキは家族の分に少し残しておいたので朝みんなで食べたが、夫が帰省する時におみやげに焼いて欲しいという。金曜日に帰省するので木曜に焼くとしよう。日曜日の教会でのポットラックパーティー用には土曜日に焼く予定。ケーキ屋さんになった気分だ。


たりたくみ |MAILHomePage

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