たりたの日記
DiaryINDEXpastwill


2001年12月15日(土) クリスマスキャロル

月に一度の賛美と祈りの会、今月は英語学校と合同の「クリスマスキャロルナイト」という催しものがあった。およそ20名ほどの参加者があり、私が教えている小学校1年生のS君はお父さんとお母さんに連れられ、また幼児クラスのNちゃんもお母さんに連れられて参加していた。
牧師のリードであらかじめプログラムに印刷されているキャロルをはじめにネイティブの先生の後につけて、英語の歌詞を読み、その後フレーズごとに練習をし、その後英語と日本語で通して歌っていった。歌の合間に牧師によるクリスマスのメッセージ、聖書朗読、祈りがはいる。祈りはそれぞれがリクエストしたものを牧師が祈り、最後の祈りでは戦火の中にある人々への祈り、世界の平和への祈りがなされた。

クリスマスキャロルにはたくさんの思い出があり、歌っていると様々な場面がまるでスクリーンに映し出されるように蘇ってくる。
一番古い記憶はちょうどNちゃんくらいの頃5歳か6歳のころのこと。クリスマスイブの夜更け、多くの人の歌声で目が覚めた。私が母にあれは何なのかと聞くと母はクリスマスだから天使が歌っているんだと言う。歌の声の中に保育園のO先生の声が混ざっているような気がした。
S君の年になるとそれは天使の歌声ではなくて、隣の家の前で教会の人達が歌っているのだということが分かった。私は小学校2年生の秋から教会学校に通うようになっていたのでその年のクリスマスイブには私の家の前でも歌ってくれた。だいたい深夜の2時とか3時なので、私は親に起こされ眠い目をこすりながら玄関へ出るのだが、大勢のひとたちがろうそくを持って歌う前に出ていくのがはずかしくて母の後ろにかくれていたような気がする。歌が終わるとみんなが口々にクリスマスおめでとうございますと言うのだ。牧師先生や保育園の先生や教会のお兄さん、お姉さんと知っている人もいる。声をかけられるとますます隠れたいような気持ちになった。それなのに大勢の人の歌声とあのクリスマスおめでとうございますという明るい響きが強烈な印象として残っていて、それから毎年、クリスマスイブの深夜の歌を私はわくわくする思いで待っていたように思う。いつまでサンタが来ていたかどうか覚えていないが、サンタのプレゼント以上に胸が躍ることだったことは確かだ。


たりたくみ |MAILHomePage

My追加