たりたの日記
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2001年11月11日(日) 成長感謝と平和への祈り

日本の多くの教会はこの時期に子どもの成長を感謝する特別な礼拝を行っている。これは日本には七五三があり、神社に子どもを連れてお参りに行くので、クリスチャンの子弟や教会学校に通ってくる子どもたちのために教会版 七五三ができたのだ。私の所属する教会の場合は年齢に関係なく小学生はみんな千歳飴がもらえる。余れば中学生や、高校生までに行き渡る。

さて、教会で私が幼児とお母さんのクラスをするようになってから、この成長感謝礼拝に英語学校の幼児や親御さんの姿が見られるようになった。子どもたちは千歳飴がめあてだろうが、親御さんたちはたとえクリスチャンではなくても子どもを守り育ててくださった神様に手を合わせ、子どもへ祝福をしてほしいと思うのだろう、神社で七五三をやってもそれはそれとして教会へもいらしてくださる。小さい子を育てた親としてその気持ちはとてもよく分る。
教会は神社のようにビジネスでやっているわけではないから、いつのまにか形骸化してしまい、本来の祈りや感謝が脇に追いやられている今の七五三よりも
本来の姿に近いと感じられるのかもしれない。こと子どもに関しては親は誰でも自分のなかにある霊性を目覚めさせられるのではないかと思っている。日々子どもの成長を見守りまがらその命を育てているのが親ではないことに気づかされるし、その命を親は守りきれないことも身を持って知っている。子どもを育ててください、守ってくださいという祈りは意識しないまでも、きっと胸のうちにあるのだ。子どもを思う親の思いの中には純粋な信仰心が存在していることを私は疑わない。

今日の成長感謝礼拝はいつもは半分は空いている長椅子がすきまのないほどぎっしりと埋まった。教会学校の親子が13名、英語学校の親子が18名出席した。親子3人正装してカメラ持参でいらした家族もいた。いつもはお母さんが英語クラスにいらっしゃるが、今日はおとうさんもいっしょに、またおとうさんが子どもを連れて礼拝に出席されていた。教会は初めてという方も多かったと思う。子どもたちは1列に並んで、前に進み出て、牧師からひとりひとり頭に手を置いてもらい祝祈を受けた。

また今日は世界で平和を願う日として様々な運動や集会が行われている日でもある。礼拝の最後に牧師が平和の讃美(讃美歌21、499番、平和の道と)とリードし、平和への祈りを捧げた後、アフガニスタンへの献金の案内をさせていただいた。親たち、大人たちの子どもたちの成長を感謝する思いは、そのままこの冬を生き延びられないかもしれない多くのアフガンの子どもたちへの痛みに移行する。どの方々も祈りをもって捧げてくださったことだろう。子どもたちも自分たちのお小遣いの中から捧げていた。献金は18680円になった。


たりたくみ |MAILHomePage

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